目標は“ディズニーランド”? 21歳・小林夢果の抱負「思い出が欲しい(笑)」
ショートゲームとディズニーランド。何の脈絡もないようなこの2つが、今季初シードを獲得した21歳・小林夢果のオフのテーマだ。 豪快! 小林夢果のドライバースイング【動画】 2024年は飛躍の1年だった。QTランキング8位の資格で初めてレギュラーツアーに本格参戦し、メルセデス・ランキング35位でシードを獲得。ドライビングディスタンス5位に食い込んだ飛ばし屋は来季の初優勝を見据えている。 飛躍を遂げたことを証明するように小林は忙しいオフを過ごしている。「12月はあいさつ回りやコンペが入っていて、買い物に行く時間もないぐらいです。冬なのでコートが買いたいんですけどね」。まだ師匠の尾崎将司にシーズンの報告もできていないほど。10日は契約メーカー・プロギアのファン感謝イベント「Smilin’ PRGR DAY」に参加し、アマチュアとドラコン対決。豪快なドライバーショットを披露していた。 今季を振り返り「トップ10に8回も入ることができて(最終戦の)リコーにも出ることができて、いい1年だったなと思います。いい経験をたくさんさせてもらいました」。開幕前に掲げていたシード獲得という目標をクリア。来季に向けて「初優勝が目標です」とはっきりと口にする。 そのための課題に挙げるのはまずパッティング。「パターさえ入ってくれれば、もっと活躍できるんじゃないかなと思います。ラインは読めているんですけど、そこに打てていないので、目標に対してしっかり打てるような練習をします」。今季の平均パット数(パーオンホール)は1.8426回で71位だった。 さらに「自分でも爆発力はあると思うんですけど、波が激しいので、悪い時でも予選を通過できるぐらいの安定感が欲しいですね」。同じく70位台のリカバリー率、サンドセーブ率の向上が安定してスコアをまとめるカギ。年明けから本格的に練習を開始し、ショートゲームを磨くつもりだ。 もうひとつ、オフのうちに済ませておきたいのが“ディズニーランドデビュー”。「小さいころに連れて行ってもらったことがあるらしいんですけど、記憶がない。私は思い出が欲しいんですよ(笑)」。 小林は埼玉出身。高校生のころに友達と、なんてことがあっても不思議はないが、「本当にプロになりたくて、練習ばかりだったので行く時間はなかったですね」。楽しい思い出が来季のさらなる飛躍の糧となるはずだ。(文・田中宏治)