旧・マオイゴルフリゾート、メガソーラーはNO! 公募型プロポーザルで契約候補者募集中
ゴルフ場は閉鎖されたが、跡地にその自然環境を保全する事業法人を募集する自治体がある。
旧・マオイゴルフリゾートがある北海道長沼町がそれだ。同GRは2019年11月に閉鎖を余儀なくされたが、そこに至る経緯を簡単にたどっておこう。同GRはJR北海道、住友商事など3社が共同で約140億円かけて1994年に開場。 設計はロバート・ボーン・ヘギー。光と影の魔術師と異名をとり、水を効果的に配する手法で知られる。そんな同GRも、開業6年後には事業継続は困難として、地元の長沼町に無償で譲渡される。 その後、運営は第3セクターで行ってきたが、赤字は続き、指定管理者制度を導入、別の会社がリニューアル工事を敢行し営業してきた。しかしクラブハウスなどの破損で安全確保はできないとの判断で2019年、閉鎖やむなしに至ったという。 閉鎖したゴルフ場を利活用するべく同町が取った施策は公募型プロポーザル。地方自治体などが業務を外部に委託する際に利用する発注方式で、企画競争入札。同町では住民からの意見聴取、市場調査を実施し、森林に囲まれたゴルフ場エリアと開かれたフラワーパークの2つに分けて募集する。 また荒廃しつつあるゴルフ場内の環境を改善し、美しい景観の保全、地球温暖化の抑制などに資する事業を基本とすると。大規模な太陽光発電施設の設置や森林面積を著しく減少させるような開発を伴う事業は馴染まないとして、土地の転売リスクを避けるために土地は賃貸とする方針だ。 現在、公募を開始していて現地見学会や質問受付期間を経て12月20日まで応募申し込み書類受付とし、以下審査過程はネット上で公開されているので参照されたし。 最後に契約候補者による地域住民説明会を経て、契約を締結する。応募資格は、跡地利活用を希望する法人、またはグループ。現地見学会に参加必須で日本国内に本社を有するとある。ゴルフ場再開も18 ホールで3社が希望していたというから、行き着く先が注目される。 ※週刊ゴルフダイジェスト12月24日号「バック9」より
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