UACJの24年度アルミ板販売計画6%増、127万トン目指す。北米缶材需要が回復
UACJは2024年度のアルミ板販売量を前期比6・0%増の126万7千トンまで増やす計画だ。北米の缶材需要が回復するほか、医薬品用PTP箔やリチウムイオン電池箔の需要底入れを受けて箔地が回復する。また半導体製造装置向け厚板も徐々に出荷が増えており、年度後半からの本格立ち上がりを見込む。 品種別では缶材が83万6千トン(5・7%増)。前期は北米の需要調整により数量を落としていたが、今期はすでに在庫調整がほぼ完了時期を迎えているため北米拠点の出荷が増える。またタイからのサポート出荷も増加する見通し。 自動車材は好調だった前期の勢いを維持して14万4千トン(1・4%増)。箔地は電池材などの回復で5万4千トン(20・0%増)、厚板も4万1千トン(20・6%増)と予想した。IT材は1万トン(25・0%増)、その他一般材は18万2千トン(4・0%増)とした。 23年度の販売数量は7・6%減の119万5千トンだった。北米の缶材需要が調整局面にあったほか、国内の半導体製造装置用厚板需要が年間を通じて不調だった。自動車材は自動車生産台数の回復に加え、パネル材の出荷が増えて好調だった。 品種別では缶材が79万1千トン(5・2%減)、箔地が4万5千トン(2・2%減)、IT材が8千トン(11・1%減)、自動車材が14万2千トン(13・6%増)、厚板が3万4千トン(34・6%減)、その他一般材が17万5千トン(23・2%減)だった。