日本バスケ界の強化にもつながる貴重な機会…島田チェアマンがEASLの重要性とBクラブ参戦の意義語る
10月10日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第206回が配信。B3徳島ガンバロウズのオーナー企業の従業員との交流や、東アジアスーパーリーグ(EASL)2024-25シーズンの展望について語った。 【番組を聴く】EASL開幕!クラブにとってアジアの舞台で戦う価値とは『島田のマイク』第206回 8月末に島田チェアマンが徳島出張に赴いた際、徳島ガンバロウズのオーナー企業である株式会社メディアドゥの従業員に向けた講演と懇親会に参加したという。大きな組織であるからこそ、何故Bリーグのクラブに投資するのかといった価値を、所属する従業員に理解してもらうための場は大切であると島田チェアマンは日頃から考えており、登壇を引き受けた。 「企業であるならば経済活動しているスタッフがいて、株主として投資をしている人たちがいる。利益追求している組織からすれば、資金を出して支援するということは、それが本当に理に適っているか否かという監視の目に常に晒されているはずなんです。そこに対してスポーツ界として、スポーツの魅力や感動という非言語で表現するものの中だけで収めていくのはいいのだろうか、というのは個人的に大きな課題として残っているんですよね」と、島田チェアマンは支援を受ける側の説明責任についての考えを述べた。 講演会および懇親会ではクラブを応援する価値や質疑応答が行われ、参加した従業員からは「今後は株主にもこういう風に説明すればいいですね」「こういう形で応援するといいですね」といったリアクションがあり、手応えを感じたという。島田チェアマンは「たまたまガンバロウズからのニーズがあって講演会をやったんですけど、他のクラブでもニーズがあれば、私は全面協力していくので」と、Bリーグの価値を企業に直接伝える機会について意欲をみせた。 本編では、3シーズン目を迎えた東アジアスーパーリーグ(EASL)の話題に焦点が当てられた。10月2日に開幕したこの大会は、東アジアにおけるプロバスケットボールのチャンピオンズリーグとして位置付けられている。今大会ではチャイニーズ・タイペイ、日本、韓国、フィリピン各国のリーグ優勝・準優勝チームに加え、香港、マカオそれぞれのリーグ優勝チームも参戦し、全10チームで東アジアの王座が争われる。2025年2月まで続くグループステージでは、2つのグループに分かれて戦い、各グループの上位2チームが2025年3月7日~9日にかけて行われるファイナル4へ出場する。 昨シーズンは千葉ジェッツが優勝し賞金100万ドルを獲得したことが話題となったが、島田チェアマンは「100万ドルって今の日本円で換算したら1億4000万円ぐらいで、Bリーグの優勝賞金の約3倍ですから。各クラブにとってはめちゃめちゃモチベーションの高い大会になっているんです」と、クラブ経営におけるEASLの重要性を語った。今シーズンは、Bリーグから広島ドラゴンフライズと琉球ゴールデンキングスが出場。両チームの初戦は10月16日にそれぞれホームで開催される。 「賞金がかかったり、ちゃんと権威あるものとして表する中で本気で戦い勝つ・負けるというのは大きいし、そういう環境で戦うことの経験は日本代表の強化においても大きいんですよ。日本代表のメンバーだけが国際大会に出て国際経験を積むのではなくクラブ単位で出るということは、世界の壁みたいなものを肌で感じる機会が多くなるので、すごく意味深い。EASLはその代表格の大会。Bリーグにおいては、レギュラーシーズンの中で代表戦や天皇杯以外で割って入る国際的なトーナメントゲームは、ここ(EASL)しかないですから。Bリーグとしても大事にしています」と、島田チェアマンは大会参加で得られるものについて述べつつ、Bリーグを代表する一つの“日本代表戦”として、これから始まる試合への応援を呼びかけた。 今回のエピソードでは10月10日にYouTubeで配信される『りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI』概要発表の件や、会場で交流したリスナーから届いた手紙などについても語られた。
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