「いじめ」が原因なら、不登校でもいい？ 子どもを守るため、保護者ができること
学校に行ける子、行けない子の違いは「家庭」にあった
近年、急増し社会問題になっている「不登校」。そして現代の不登校は本人にも「学校に行きたくない」原因がわからない事が多いのだそう。そんな子どもの様子に「親は見守るだけで良いのか？」「何と言って声をかければいいのか？」と悩む親や保護者も少なくないかと思います。 【子どもの不登校】“見守る”だけでは解決しない…再登校を希望する場合、親がすべきことは？ そこで今回は、 「学校に行けなくて悩んでいる人を1人でも多く救いたい」という思いから発足された不登校の解決支援サービス「株式会社スダチ」。そのスダチが誇る「平均18日間で再登校率90％を実現する、いま大注目のメソッド」を公開した書籍『不登校の9割は親が解決できる』をご紹介します。 今回取り上げるのは『学校が変わるのを待つより、自分が変わったほうが早い』『「いじめ」が原因なら、学校に行かなくてもいいのか』という2つのトピック。 もし、不登校の原因が「いじめ」ならば学校に行かなくても良いのか？ 子どもを守るために保護者が出来る行動とは…。
学校が変わるのを待つより、自分が変わったほうが早い
学校に行けないのは、学校に問題があるのだから、学校が変わればいいじゃないかと思う人もいるでしょう。 たとえば「一斉教育には限界があるのだ」「もっと子どもの特性にあったやり方をすべき」という声が聞かれます。 あるいは、「担任の先生がえこひいきをしているからダメだ」とか、「うちの子にとっては授業のレベルが低いからつまらないのだ」と言う人もいます。 一つひとつは事実かもしれません。もっと学校が一人ひとりにあった教育をできるようになるといった理想はあるべきだと思います。 でも、それはそれとして、いますぐ変えられるのは自分です。「学校が変わればいい」と言って何もしなければ何も変わりません。学校が変わるのを待つよりも、いまできることをやったほうがいいと思うのです。 不登校は「学校」と「家庭」の二軸(じく)で考えることができます。 「学校」も「家庭」も良い状態であるのが理想です。ただ、どちらかが良くなくても、一方が良ければ学校に行くことはできると考えられます。家が辛(つら)い状況でも、学校に行けば良い友だちや先生がいて楽しいと思えれば、学校に行きたいですよね。逆に、学校で辛いことがあっても、家庭の状況が良ければ、辛さを乗り越えて学校に行くことができます。 ここでいう「家庭の状況」が良いとは、これまでお伝えしている「正しい親子関係」のことです。 不登校になってしまうのは、「学校」も「家庭」もどちらも状況が良くないからです。 それなら、「家庭の状況を◯にしましょう」というのが私たちの考え方です。学校の状況を◯にし続けるのは難しいことです。いったん状況が良くなっても、それがずっと続くとは限りません。クラス替え、転校、進学などによって状況は変化します。 でも、いったん正しい親子関係を築いて家庭の状況が◯になれば、ずっと良い状況を続けることができるのです。 便宜上、◯と×という表現をしていますが、決して不登校のお子さんの家庭の環境が×だと言いたいわけではありません。一方で、自信を持ってご自身の家庭の環境が◯だと言い切れる人も少ないでしょう。
