「いじめ」が原因なら、不登校でもいい? 子どもを守るため、保護者ができること
「いじめ」が原因なら、学校に行かなくてもいいのか
いじめが酷(ひど)いような場合は、学校に行かせてはいけないのではないかと思う人もいるかもしれません。無理に登校し続けてボロボロになり、最悪の場合、自殺してしまうかもしれない。学校に行かないことが最良の選択肢の場合もあるだろうというのです。 もちろん、子どもの命を守ることが最も大事です。ただ、「いじめに遭(あ) っているから不登校でいい」というのはそもそもおかしな話です。いじめた側を停学にするならともかく、いじめられた子が学校に行けなくなるのを容認するのは間違っています。いじめられた子が教育の権利を奪われていいわけがありません。 「いじめによる不登校」は絶対に解決しなくてはならない問題であり、学校にも解決する責任があります。文科省は、いじめが原因の不登校は重大事態としてとりあげることを定めています。つまり、学校としてもまっさきに対応しなければならないことなのです。ですから、いじめが原因で不登校になってしまった場合、学校にきちんと対応を求めるべきです。それでも解決できなければ外部の専門家を頼ることです。暴力等があるのであれば、警察が介入する事件です。 そうはいっても、学校側がいじめの事実を認めてくれないといった酷い状況もあるでしょう。そういう場合は転校するなどして、子どもを守るしかありません。 同時に、やはり家庭の状況を良くする努力は必要だと思います。 残念ながら、すべての学校でいじめをゼロにすることは難しいでしょう。社会に出てもいじめがあるくらいです。転校先でも辛い出来事があるかもしれません。 でも、どんなときも、お父さんお母さんに相談をしたらきっと大丈夫と思えるような家庭にしていきたいですよね。
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