「サツマイモ」は冷蔵庫に入れたらダメ?「秋冬野菜の選び方」と「保存方法」を野菜のプロに聞きました
せっかく美味しい野菜を手に入れたのに、保存方法を失敗してシナシナに……そんな失敗、皆さんはありませんか? 特に秋から冬にかけての野菜は、冷蔵保存に向いているものと常温保存に向いているものがあり、どちらが正しいのかよく知らない人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は秋野菜や冬野菜の正しい選び方や野菜の保存方法など、野菜に関する役立つ知識を、東京大田市場で仲卸業を営む野菜のプロ、本多 諭(ほんだ さとし)さんに伺いました。 【写真5枚】根菜類を冷蔵庫で保存したいときの正しいやり方を写真でチェック!長ネギはつい寝かせがちだけれど…
小松菜を選ぶポイントは軸にあり!美味しい冬野菜の選び方
皆さんは冬に旬を迎える白菜やキャベツ、大根などを買う際、どんなサイズのものを購入することが多いですか? 家族構成にもよりますが、特に白菜はそのままだと4人家族でも1度の献立で食べきれる量ではありません。大根やキャベツも使い切れず、半分にカットしてラップなどにくるみ、冷蔵庫に保管している人も多いのではないでしょうか。 中にはあえて食べきれるように小ぶりの野菜を購入する人もいるかもしれませんが、それは必ずしも得策ではないようです。 「大根やレンコン、ジャガイモといった土の中で成長する“根もの野菜”は、基本的に大きいサイズのほうが美味しいことが多いです。大きいものは生育の期間が長く、特に冬場の野菜はそれだけ栄養も味も乗っています」(以下「」内、本多 論さん) また他の美味しい野菜の見極め方として、例えば今が旬の小松菜であれば、軸がしっかりしているものがオススメだそう。 「ただあまりに軸が太すぎて、1袋で3本くらいしかないような小松菜は固いことが多いので、オススメできません。それなりに株が多く入ってるけれど、軸がしっかりしたものを。これは小松菜に限らず、水菜やほうれん草などでも同じですね。 あと小松菜の場合、葉が青々としていても“黒っぽい”ものはえぐみが強いので避けたほうがいいかもしれません」 また同じく旬の白菜は、黄色いものと緑色のものがあります。どちらを選ぶのか迷う人が多いかもしれませんが、本多さんによると必ずしもどちらかが正解、ということではないようです。 「冬の時期にある程度霜にあたると白菜は黄色くなります。寒さにあたると甘くなるので、そういった白菜がいいなら黄色い白菜がオススメ。ただ旬の青々とした白菜でもみずみずしくて美味しいので、それを選ぶのも悪くはないんです」