【体操・鉄棒】岡慎之助が金メダルを獲得 1大会で3つの金メダルは52年ぶり 杉野正尭はミス相次ぎ7位
◇パリオリンピック2024 体操男子種目別鉄棒決勝(大会11日目=日本時間5日、ベルシー・アリーナ) 【画像】平行棒でも銅メダルを獲得した岡慎之助選手 体操男子の最終種目となる「鉄棒」の決勝が行われました。日本からは今大会、団体金メダルのメンバーである杉野正尭選手と岡慎之助選手が出場し、岡選手が金メダルを獲得しました。 予選5位で通過した岡選手は、決勝でも落ち着いた表情で演技を開始します。「コールマン」で鉄棒から少し体を離すもしっかりとつかみ成功。その後も「トカチェフ」など技をつなげ、着地もしっかりと決め「14.533」をマークしました。コロンビアのアンヘル・バラハス選手と同点に並ぶもタイブレークルールで岡選手が上位に立ちました。 予選3位で通過した杉野選手は緊張からか失敗が相次ぎます。日本人で唯一杉野選手しかできない大技「ペガン」で片手が外れ、「カッシーナ」で落下してしまいます。再び鉄棒につかまり「カッシーナ」を決めますが、杉野選手は着地でも体勢を崩しました。結果「11.633」をマークしました。 このあとも有力候補とされていた選手の落下や着地のミスが相次ぎ、岡選手の得点を上回る選手が現れず。このまま岡選手が金メダルを獲得しました。 岡選手は、団体と個人総合で金メダルを獲得しており、これで今大会3つ目の金メダルの獲得となりました。体操競技で金メダルを1大会に3つ取ったのは1972年に行われたミュンヘン五輪に出場した加藤澤男さん以来、52年ぶりとなっています。