定年後の再就職ではパート扱いでボーナスもありません。年金も含めて年間どのくらいのお金があれば生活できますか?
生活が苦しい場合は支出の抑制が不可欠
生活水準は、人や世帯によって異なります。それでも、各調査結果をみると、年金のみの収入では生活がまかなえない可能性が高いでしょう。貯蓄が十分にない場合には、定年後も労働収入を得る必要があります。ただ、定年前のように毎月30万円や40万円といった収入は不要です。パート扱いでボーナスがなくても、毎月10万円ほどの収入があれば、年金と合わせて生活費をまかなえる可能性は十分にあります。 それでも生活が苦しかったり、そこまで稼げなかったりする場合には、支出の見直しが欠かせません。節約を心掛けながら生活をしてみましょう。定年後に急激に貯蓄や収入を増やすのは困難なため、無理のない程度に節約をしつつ、無駄を省きながら収支のバランスを整える必要があります。
生活状況により必要なお金の額は異なる
高齢者世帯の月の生活費は夫婦世帯で23~24万円ほど、単身世帯では14~15万円ほどが平均です。年間では、夫婦で300万円弱、単身でも180万円ほどは必要となります。賃貸物件に住んでいる場合には、さらに支出が増えるでしょう。年金と貯蓄のみでまかなうのが難しければ、定年後も働かざるをえません。自分の世帯の支出を把握し、支出が収入を上回る場合には節約による支出の抑制も不可欠です。 出典 総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要 公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 生活保障に関する調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部