ペレス、ベルギーGPでの7位フィニッシュにがっかり……加速する更迭の噂「もう将来のことについては答えない。これが最後だ」
F1ベルギーGPの決勝レースで7位となったレッドブルのセルジオ・ペレスは、自身の将来のことについてはもう質問に答えることはないと語った。 【リザルト】ペレス不満の7位……F1第14戦ベルギーGP決勝レース気っks ここ数戦は苦しいレースが続いていたペレス。しかしベルギーGPの予選では3番手となり、復調の兆しを見せた。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがエンジン(ICE)を交換したことにより、10グリッド降格ペナルティ……ペレスはその恩恵を受け、久々にフロントロウ2番手からスタートすることになった。 しかしその決勝レースではペースが上がらず、ずるずると後退。トップ4チーム8台の中で最下位となる8番手でチェッカーを受けた。後続との差が開いていたことから、最終ラップ前に新品タイヤに交換してファステストラップを記録、さらにジョージ・ラッセル(メルセデス)が失格になったことで7位に繰り上がったが、それも慰めにはならなかった。 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、「あまり良いレースじゃなかった」とペレスの戦いぶりに不満を露わにした。 ペレスも自分のレースを「とてもがっかりするレースだった。最初はストレートでかなり苦労していた。何が起きていたのかは分からないけど、最初の数周はバッテリーを節約する必要があり、ストレートでかなり弱かったんだ」と振り返った。 「それをなんとか解決して、集団を追いかけることができるようになったら、ルイス(ハミルトン/メルセデス)やシャルル(ルクレール/フェラーリ)とほとんど同じペースだった」 「そこに留まっていたんだけど、2番目のスティントではミディアムタイヤに履き替え、後方のトラフィックの中に入ってしまった。それで、本当に難しくなった」 「今日はタイヤの面でうまくいかなかったと思う。バランスも悪かったから、自分たちで分析すべきことがたくさんある」 F1はこのベルギーGPの後、1ヵ月弱の夏休み期間に入る。ペレスにはこの夏休みのタイミングは絶好だと語る。 「チームにとっても僕自身にとっても、良いタイミングでの休みだ」 「僕らがやるべきこと、何を達成できるかを見極めるためにすべきことはたくさんあると思う。そして元に戻れることを願っている」 ただペレスには、この夏休みの間にレッドブルを追われ、シートを失うのではという噂も根強くある。夏休み明けのオランダGPでも、レッドブルのマシンに乗っている自信はあるかと尋ねられたペレスは、「その通りだ」と語り、さらに次のように続けた。 「以前にも言ったけど、昨日の予選は良かったし、良い1日だった。だから何も変わらない。チームには多くのことが起きていて、集中しなければいけないこともたくさんある。だから憶測にエネルギーを浪費することはできない」 「これが将来について話す最後の機会だ。明確にしておくけど、僕はもう話さない。将来についての質問には、これ以上答えない」
田中 健一, James Newbold