ペレスの解雇が現実味…今季4度目のQ1敗退 決勝でフェルスタッペンは孤立無援に
レッドブルレーシングのセルジオ・ペレスのシーズン途中の解雇が現実味を帯びてきた。7月20日に行われたF1第13ハンガリーGPの予選Q1でクラッシュし、16番手タイムに沈んだ。Q1敗退は今季4度目だ。 【動画】戦慄のクラッシュシーン…F1モナコGPで起きた衝撃的瞬間をチェック エースのマックス・フェルスタッペンも3番手タイムに終わり、マクラーレン勢にフロントローを譲り渡す形に。会場のハンガロリンクは抜きどころがほとんどなく、後方スタートとなったペレスが上位に浮上するのはかなり厳しい。ハンガリー、ベルギーと続く夏休み前の2戦で結果を残さなければ、チームが契約打ち切りの決断に動くのでは、といわれており、いわば虫の息にある。 英放送局『スカイスポーツ(電子版)』によると、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は不振のペレスを自宅に招いて台所で「キッチン会議」を設けたことを明かし、「私たちは本当にオープンな関係で、私の自宅のキッチンに座って『カモーン、何が起こっているんだい? 他に何かあるの?』と尋ねた」と話した。 ホーナー代表が語ったところによると、ペレスは「ないよ。僕はちょっと考えすぎだと思う」と問い掛けに答えたという。同代表は「ガレージとは異なる側で起きていることを無視することが懸命。それが今、彼がしているアプローチだ。自分のパフォーマンスだけに集中すること」とメディアを通じて激励した。ただし、ペレスのチーム内の立場は悪くなる一方だ。 ハンガリーGP決勝もフェルスタッペンは孤立無援になるのは必至。チーム側も夏休み明けに選手交代すると悠長に考えているとタイトル争いで命取りになると見る向きもあり、思い切ってベルギーGPで後釜にスイッチすることも十分に考えられる。 注目はRBの角田裕毅が緊急昇格されるかどうか。パドック内では前戦イギリスGP後に英シルバーストーンで実車のテスト走行を行ったリアム・ローソンがやや有利と指摘されている。仮にベルギーで交代するとなれば、走行経験のあるローソンの方がやはり適性はあるだろう。 角田もハンガリーGPの予選ではクラッシュこそしたものの、10番手タイムをマークしており、ピット戦略次第では上位をうかがえる位置にはいる。まずは目の前のレースで結果を残す。あとは「果報は寝て待て」といったところか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]