昨季22失点だったインテルがもう13失点 “セリエA最強”かと思われたチームから失われた安定感
今季は開幕から守備が乱れている
昨季のセリエAで勝ち点94を稼ぎ、2位ミランに19ポイント差をつけて頂点に立ったインテル。その実力はセリエAの中でもずば抜けているとの評価だった。今夏にはMFピオトル・ジエリンスキ、FWメフディ・タレミも加え、陣容はさらに盤石なものとなった。 欧州サッカー週末の放送・対戦カードまとめ[11/2・11/3・11/4] しかし、今季は開幕から調子が上がらない。前節はユヴェントス相手に2点をリードしていたが、守り切れず4-4のドローに。このリードを守り切れないケースは今季何度か起きており、自慢だったはずの守備が崩れている。 伊『Gazzetta dello Sport』は1試合平均のインターセプト数、タックル数が昨季より減少していると問題視しており、インターセプト数は8.33回から5.67回に、タックル数は8.89回から7.67回に減った。前節のユヴェントス戦では4失点を喫したが、同メディアは昨季のインテルなら許さなかった失点パターンだと疑問視している。 昨季はリーグ戦38試合で失点を22に抑えていたが、今季はすでに13失点。今のペースでは、すぐにでも昨季の失点数を超えてしまうだろう。DFステファン・デ・フライ(32)、フランチェスコ・アチェルビ(36)など、最終ラインの年齢バランスは気になるところだが、昨季の安定感はどこへ消えてしまったのか。 今季はここまで開幕から9試合を戦い、5勝3分1敗となっているが、昨季は9試合終了時点で7勝1分1敗の成績だった。そこからブーストがかかり、第35節でサッスオーロに敗れるまでは無敗でリーグを独走した。 しかし今季はアントニオ・コンテ指揮するナポリに首位を譲っている状況で、昨季の空気感が消えてしまった。セリエA連覇は確実かとも思われたが、指揮官シモーネ・インザーギは早急に立て直せるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部
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