【ラグビー】「あらためてその存在の大きさに気づく」。「嘘だと思っている」。堀江翔太引退へ、周りの反応いろいろ
堀江翔太が引退する。 ラグビー日本代表76キャップの37歳は、自身が積み上げてきたトレーニング、身体の使い方を伝え広める活動に注力すべく、おおよそ「1年半前」には辞めるタイミングを決めていたという。 その思いを公にしたのは12月6日。所属する埼玉パナソニックワイルドナイツの拠点でのことだ。まずは朝のチームミーティングに先立ち、同僚へ報告した。 正午には記者会見に出た。まもなく、ニュースサイトのトップページに引退の報せが載る。本人のスマートフォンにも、大量の通知が届いた。 <辞めるの?> 送り主はリーチ マイケル。東芝ブレイルブーパス東京の一員で、堀江にとっては4度のワールドカップを一緒に戦った日本代表の盟友だ。 リーチからもらったメッセージについて堀江が話したのは、午後の練習を終えてからだ。昼の会見で約1時間も記者の質問に答えたうえ、発表後最初のトレーニングを経てさらに取材に応じた。 堀江は来年5月までの国内リーグワンを戦い切ったうえで、スパイクを脱ぐ。 「(リーチへの返事は)『シーズンが終わってから辞めるよー』って。何人かは、(今季のプレーを)やらずに辞めると思っているかもしれないですね」 繰り返し強調するのは、「もちろん、できる。調子よくできている」という感覚だ。心身の状態はよく、進化を実感している。師事する佐藤義人トレーナーも、「(引退は)寂しいですね。(肉体は)落ちていない。むしろ上がっています」と認めるほどである。 本人の意志は、固い。 「1年半、考える時間があったので」 ワールドカップ後の国内リーグを最後の舞台に定め、その旨を開幕直前に伝えると決めたのは、応援してくれた人たちに雄姿を見てもらうためだ。 「国内でプレーしている姿をファンの人に見せるというのも恩返しやし、パナソニックでプレーすることはパナソニックの恩返しになる」 ワイルドナイツの坂手淳史主将は、自軍、さらには日本代表で、8学年上の堀江と正HOの座を争ってきた。