【台湾・花蓮】アートと絶景を満喫! 花蓮跳浪芸術祭の展示スポットを巡る旅へ
風光明媚な七星潭でユニークな魚グッズをお買い物
美術館でアートを満喫したら、海岸線が美しい「七星潭」を訪れてみましょう。白い砂浜とコバルトブルーの海がどこまでも広がり、身を置くだけで癒やされるはずです。 七星潭ビジターセンターには、魚の食育と持続可能な漁業を推進する「洄遊吧FISH BAR」が併設されています。ここは花蓮出身の若者、黃紋綺さんが仲間と開いた店で、海洋教育に関する体験講座などが催されています。 ここはサテライト展示場の一つで、2階では東海岸に棲息する鯨の写真が眺められます。こちらは写真家の陳玟樺さんによる作品です。 ユニークなのは、1階のギフトショップで魚をモチーフにしたグッズが販売されているところ。かわいらしいピンバッジや布小物などのほか、鰹節味のポップコーンやふりかけ、さらにはジンまであります。ほのかに塩味が感じられるジンですが、意外と飲みやすく、なんと2024年の「World Gin Award」コンテンポラリー・スタイル・ジン部門で金賞を受賞したという逸品です。スピリッツ好きの方は試してみてはいかがでしょうか。 なお、花蓮は鰹節産業で栄えた歴史を持っています。近くには、これをテーマにした「七星柴魚博物館」もあります。
のどかな田園風景が広がる花東縱谷、鳳林集落へ
花蓮県の中部、鳳林にも芸術祭のサテライト展示場があります。鳳林は花蓮駅から在来線の各駅停車で40分の距離にある、のどかな田園風景が広がる集落です。 日本統治時代には官営移民村として整備され、日本からの移民も大勢暮らしていました。集落の外れには、神社遺跡が郷土史跡として保存されています。 現在は客家系住民が多く暮らしており、駅周辺には客家料理の食堂もあります。展示場となっているのは、駅から少し離れたピーナッツ食品店の「美好花生」。ここのオーナーは1ページ目でご紹介したカメラマンの鍾順龍さんで、数年前に家族と一緒に故郷へ戻り、現在はピーナッツ農家を営んでいます。 店では、ピーナッツ菓子やピーナッツバター、ピーナッツ味のソフトクリームなどを販売しています。ギャラリーも併設されており、ここには家族のスナップや畑の様子など、身の回りの風景を撮影した写真が展示されています。 畑の中にポツンとある一軒ですが、地震前は大勢の行楽客が遊覧バスに乗って訪れていたとのこと。現在、その数は激減しているとのことですが、「ピーナッツのように大地に根を下ろして生きていく」という鍾さんの思いは変わらないそうです。 「美好花生」の商品は台北市内のセレクトショップなどでも購入できますので、ぜひチェックしてみてください。パッケージも素敵なので、お土産にも喜ばれるはずです。