左足首骨折の篠瀬三十七、魂のファイトも児玉裕輔に惜敗!「心臓病の仲間が頑張ってるなら、自分も負けてられない」
飛鳥プロレスが11月27日、東京・後楽園ホールで「10周年記念大会」ファイナルを開催した。代表である篠瀬三十七は左足首骨折のケガをおして強行出場も児玉裕輔に惜敗した。 当初、篠瀬は今大会で過去にゆかりあるメンバーでのタッグマッチを予定していた。ところが、篠瀬のデビュー当時から応援している仕事仲間で、心臓病と闘っている人物から「戦ってる篠瀬さんを見て勇気をもらった。11月27日も頑張って治して応援に行きたい」と告げられ、篠瀬は「僕の試合で元気をもらってくれる人がいるなら、病気に負けないで頑張ってくれよ」との思いで、児玉とのシングル戦に変更した。 篠瀬にとって、児玉は2012年7月15日、後楽園でのデビュー戦の対戦相手。12年余の月日を経て、同じ会場で、原点回帰のため、第1試合で激突した。 「ケガは言い訳にならぬ」とばかりに、篠瀬は気合満点でチョップ連発。児玉もチョップで返していき、スリーパーもエスケープ。篠瀬は河津落とし、串刺しボディアタック、ブレーンバスターとつなぐもカウントは2。さらにトップロープに上がり、セイバーチョップ狙いも、回避した児玉はキャメルクラッチで締め上げた。 両者、チョップの打ち合いから、篠瀬がバックドロップ。篠瀬がヒジのサポーターを外し、バズーカエルボーを狙うも、リングに転がった児玉はトリッキーな動きから丸め込んで電撃の3カウントを奪った。敗れたものの、篠瀬の魂のファイトが印象に残る試合だった。 「10周年記念大会」のファイナルを白星で飾れなかった篠瀬は「心臓病の彼は来れなかった。でも、彼が頑張ってくれてるっていったら、自分も負けてられない。気付いたらスリー入ってて、ツーで返したと思ったんですけど。デビュー戦の相手ということを考えれば、感慨深いけど、相手はIJチャンピオンだし、そういう方とシングルできたというのは、児玉さんの器量の大きさ。頑張れよってことだと思うんで、頑張ります」とコメント。 児玉は「ケガは関係なく、一発一発チョップも気合入ってましたし、自分のできるなかで弾けられたんじゃないでしょうか。(12年の積み重ねは?)まだ通過点。これで終わりじゃないんで、そんなに気負っていかず、お互い頑張っていきましょう」と話した。 飛鳥プロレス「10周年記念大会」 日時:11月27日(水)(18時半) 会場:東京・後楽園ホール 観衆:248人 <試合結果> 1.20分1本勝負 〇児玉裕輔(7分38秒、エビ固め)篠瀬三十七● 2.20分1本勝負 木藤裕次&〇瀧澤晃頼&花見達也(12分46秒、片エビ固め)村瀬広樹&植木嵩行&藤原ライオン● ※村瀬のラリアットが誤爆 3.20分1本勝負 真琴&〇SAKI&本間多恵(15分56秒、体固め)世羅りさ&雪妃真矢&花園桃花● ※ランニング・ブレーンバスター 4.バニラとドンのキッチンカーpresents 20分1本勝負 △葛西純&鈴木秀樹(時間切れ引き分け)田中将斗&佐藤耕平△ 5.仲川翔大デビュー10周年記念試合 30分1本勝負 黒潮TOKYOジャパン&〇土肥こうじ(22分46秒、体固め)仲川翔大●&高橋匡哉 ※ラリアット 6.30分1本勝負 〇朱里(14分21秒、朱雀)しのせ愛梨紗● 〈写真提供:飛鳥プロレス〉
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