コアラ公開から40年…衝撃のかわいさに日本中が夢中になった日(1984年~)【TBSアーカイブ秘録】
■高齢化、草食系男子…激減するコアラ界に現れた救世主「モモジ」 最初6頭でスタートした日本でのコアラ飼育でしたが、初来日の翌年(1985年)にはメス7頭が来日。1年後には東山動植物園で国内初の赤ちゃんが誕生し順調に繁殖をしていました。しかしピーク時(1997年)には95頭いたコアラも2000年頃から飼育数が目に見えて減少。2013年には40頭まで減ってしまったのです。減少してきた理由として高齢出産や近親婚で子どもが母コアラの袋の中にいる間に死んでしまったり、さらに相手を慎重に選ぶコアラ特有のペアリングの難しさが影響しているといいます。 そんな中、注目されたのが神戸市立王子動物園にいたピンク色の鼻が特徴のオスのモモジ。草食系男子が多い中、飼育員によると「モモジはオスらしいオスで、本当にタイミングを見てうまくメスに近寄って交尾に至るという堂々としたコアラ」とのこと。実際に他の動物園に出張し、各地のメスとの間に子どもを残しました。 ■ピンチはオーストラリアでも…そして現在、日本でコアラが見られるのは? コアラは野生ではオーストラリアのみに生息しています。そのオーストラリアでも近年、異常気象、森林伐採、山火事などによってユーカリの林が激減し、コアラの個体数が減っています。2022年に絶滅危惧種になりました。現在、日本でコアラが見られるのは7園54頭。ぜひ節目の年にコアラを見に行ってみてはいかがでしょうか?
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