「雨に打たれて…」INI木村柾哉が初主演映画で体験した人生初の出来事
帰国子女で知的な雰囲気のイケメン、しかもちょっと翳(かげ)がある……。高校時代、そんな男子がいたら、さぞかし高校生活が華やいだことだろう。グローバルボーイズグループINIのリーダー・木村柾哉さんが、初主演を務めた映画『あたしの! 』で演じたキャラクター・直己は、いくつもの華やかなスペックを備えた「学校イチの王子様」。 【画像】木村柾哉さんの撮りおろし写真をすべてみる 映画の予告を観たファンからは、「キラキラしすぎて直視できません!」などの感想が届いているという。以前から芝居に関心があったという木村さんに、まずは演じた役柄との共通点から聞いてみた。
不器用だから八方美人になるのかも
僕が演じた御共直己は、誰に対しても分け隔てなく接するというか……。そこはもしかしたら似ているのかなと思います。ただ直己の場合は、自分が愛されているかもしれないとうっすら気づいていながら、自分の本音を外に出さない。それには事情があるんですが、みんなに優しくしちゃうから、どうしても八方美人な感じになってしまって、誤解されてしまうところもあると思うんです。 僕の高校時代は、この映画のようなキラキラのカケラもなかった(笑)。でも、誰に対してもフラットに接するというのは、一見器用なようで、不器用だからこそそうなってしまうのかもしれないな、なんて直己を演じながら少し感じました。
20代半ばで、憧れていたキラキラの青春を追体験
――「演じる」ことは、人間を深掘りしていく作業に他ならない。ヒロインであるあこ子は、「恋」と「友情」の間で揺れ動くが、木村さん演じる直己もまた、あこ子からストレートに感情をぶつけられる中で、自分の心に素直に生きることの大切さに気づいていく。「何を大切にして生きるべきか」。その答えは人それぞれだが、映画では、登場人物それぞれの「大切なもの」に気づいていく過程が、繊細に描かれている。 ただ、僕自身の高校生活とは違いすぎて、当時のことを思い出したことは全くなかったです(笑)。僕の高校生活は、ダンスに明け暮れた日々でした。部活動でダンスを始めてからのめり込んでしまって……。寝ても覚めてもダンスのことばかり考えていましたね。 部活をやったことで、一つの目標に向かって進んでいくときに、みんなの情熱が一つの塊になるみたいな感覚を体験できたことは、今もいい思い出になっていますし、今のグループ活動にも活かされている部分はあると思います。