超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング33位。スポンサーの熱烈サポートも…。巻き返しが遅かった?
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
33位:北海道コンサドーレ札幌 本拠地:大和ハウスプレミストドーム(38,794人収容可能) 平均入場者数:17,086人 平均収容率:44.0% 怒涛の追い上げも空しく、北海道コンサドーレ札幌はJ2降格が決まった。 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制6年目となった今季、チームは開幕から大不振に陥った。第1節・アビスパ福岡戦(0-0)こそ勝ち点1を積み上げたものの、そこからリーグ戦5連敗。第7節・ガンバ大阪戦(1-0)でようやく今季初白星を掴んだが、翌節からは再び低迷し、5試合連続勝利無しと低迷した。 それでも、クラブは5月に声明を発表し「最後までミシャ監督と戦う」ことを宣言。しかし、状況は好転することなく第15節からは悪夢のリーグ戦8連敗を喫している。 シーズンを通して降格圏をさまよい、低調なパフォーマンスとなった札幌だが、ファン・サポーターは最後まで熱い声援を送り続けた。今季のホーム開催試合の平均入場者数は、12位フィニッシュとなった昨季(16,086)からちょうど1,000人増えた17,086人を記録している。 これにはスポンサーの後押しも大きいだろう。7月にオフィシャルトップパートナーの石屋製菓を中心としたクラブスポンサーが『絶対J!残留!大応援』キャンペーンを発表。残りのホームゲームで10万人規模の招待企画を実施し、チームのJ1残留を全力でサポートすることを表明した。 クラブ、スポンサー、そしてサポーター一丸となった札幌は後半戦から怒涛の巻き返しを見せる。 第23節・ヴィッセル神戸戦(1-1)で昨季王者から勝ち点1を奪うと、翌節の浦和レッズ戦では4-3の乱打戦を制した。第35節・セレッソ大阪戦(1-1)では、シーズン2番目に多い26,544人がプレミストドームに足を運んでいる。この試合では収容率68.4%を記録した。 その後も前半戦とは打って変わって勝負強さを見せた札幌だったが、エンジンのかかりが遅かった。残念ながら、第37節終了後にJ2降格が決定している。後半戦の追い上げがもう少し早く始まっていたら結果は変わっていたかもしれない。
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