まだ20代なので生命保険に入っていないのですが、高齢になってから生命保険に入ることはできますか? それとも若いうちから入ったほうがいいのでしょうか?
生命保険は万が一のときの事態に備えられるため、加入する方が多く見られます。しかし、若いうちは健康状態も良好であるケースが多いので、「保険に入る必要がないのでは」と考える方もいるでしょう。本記事では生命保険について、各年代の加入率や高齢になってから入れる生命保険について紹介します。
年齢ごとの生命保険の加入率は?
公益財団法人生命保険文化センターが発表する「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」によると、年齢ごとの生命保険加入率は図表1の通りです。 図表1
公益財団法人生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」より筆者作成 図表1から、20代で51.5%と半数以上の方が加入していると分かります。18歳からと合わせると76.9%と高い加入率です。また70代においても7割以上の方が加入しているので、生命保険の必要性は高いといえるでしょう。
生命保険は何歳まで入れるのか
本項では、生命保険には何歳まで入れるかを紹介します。一般的に高齢になると生命保険に加入できないイメージがありますが、近年では60代以降でも入れる保険が増えています。 ■89歳まで入れる生命保険も存在する 現代では、平均寿命の延びから89歳まで入れる保険も見られます。加入後に毎年更新し、99歳まで保障を継続できるものもあるため、高齢でも保険に加入できます。ただし、高齢になってから保険に加入する場合、若い方と比較して保険料が高く保障がやや物足りないと感じる可能性があります。 ■年齢が上がると条件が狭まるため早めがベター 高齢者でも加入できる保険はありますが、年齢が高くなるにつれて入れる保険の選択肢は少なくなります。また、年齢を重ねると健康状態に不安を抱える人が増加するため、持病があったり過去に大きな病気の経験があったりする方は一般的な保険の加入が難しく、「無選択型」や「引受基準緩和型」の保険に加入する可能性が高くなります。 引受基準緩和型保険とは告知項目が少なく、審査基準が緩い保険を指します。一方、無選択型保険は告知が不要である生命保険であり、これまで生命保険の加入が難しかった方でも、年齢条件を満たせば加入できるでしょう。ただし、いずれの保険も保険料が高額になるため支払いに見通しを立てることが必要です。