夏も冬もエアコン必須なので電気代が高くて家計を圧迫しています。電気代が安いエリアがあれば将来的に引っ越したいのですが、エリアごとに電気代は変わるのでしょうか?
夏も冬もエアコンは欠かせない存在ですが、その分電気代が大きな負担となります。特に猛暑や厳寒の時期には、電気代が増加し、家計に影響を及ぼすことも少なくありません。そのため、電気代が安いエリアへの引っ越しを考える方もいるのではないでしょうか。 本記事では、エリアごとの電気代の平均について詳しく解説します。エアコンの効果的な節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エリアによって電気代は異なる
電気代はエリアによって異なります。 電気代は主に「基本料金」と「電力量料金」で構成されていますが、これらは電力会社によって違いがあります。 なぜなら、各エリアの電力会社で送電網や発電所、エネルギー構成などが異なるためです。また、送電設備の維持コストも地域ごとに違いがあるため、電気代に差が生じます。 北海道、関西、九州など、エリアによって電気代が異なることを理解しておきましょう。
エリア別電気代の平均
エリア別の電気代平均額を把握することは、自分が住んでいる地域の電気代が他の地域と比較して高いのか安いのかを理解するために大切です。また、どの地域の電気代が特に高く、どの地域が低いのか明確になります。 また、自宅の電気代が世間一般の平均と比較してどの程度の水準にあるのかを確認することもできます。 本項では、単身世帯と二人以上世帯に分けて、エリア別電気代の平均について見ていきましょう。 ■単身世帯 総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯のエリア別電気代平均は図表1のとおりです。 【図表1】
※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成 全国平均の6726円より電気代が高いエリアは、北海道・東北地方、北陸・東海地方、中国・四国地方です。一方、平均より低いエリアは、関東地方、近畿地方、九州・沖縄地方となっています。 都市部や暖かい地域、原発が稼働しているエリア、電力会社のエネルギー構成において原子力やLNGの比率が高いエリアなどで、電気代が比較的安いと考えられます。 ■二人以上の世帯 総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、二人以上世帯のエリア別電気代平均は図表2のとおりです。※単身世帯とエリア区分が異なります。 【図表2】