「ミニ クーパー」にイタリア製があるって知ってた?「チンクエチェント」の国がどうして? 500万円で落札された「イノチェンティ」を紹介します
わずか2オーナーしか所有していない
今回の出品に際して、RMサザビーズでは「ミニ愛好家やコレクターにとって、新車からわずか2オーナーしか所有していない、保存状態の良い個体を手に入れる素晴らしい機会」というアピールを添えて、2万ポンド~3万ポンド(約408万円~612万円)と、このモデルとしてはきわめて順当ともいえるエスティメート(推定落札価格)を設定した。 そして迎えた競売では、エスティメートのほぼ中央値である2万5300英ポンド、現在の為替レートで日本円換算すると約500万円で落札されるに至った。 このハンマープライスは、英国版ミニ クーパー 1000の相場価格と比較すると、いささか安価。もちろん純英国車としての純血性は薄れるものの、たとえばインテリアなどにイタリア独自の魅力があるイノチェンティも、近ごろでは再評価の傾向にあることを思えば、なかなかリーズナブルな買い物だったかにも思われてしまうのである。
武田公実(TAKEDA Hiromi)