疾走するディストピア。ボール型警備ロボは未来の警察官?
SF映画で見たような? ロボット開発が盛んなこの時代、メカの形状や機能も多種多様です。人型や鳥型などいろいろですが、中国杭州の「Rotunbot」はまん丸の球体型。 【全画像をみる】疾走するディストピア。ボール型警備ロボは未来の警察官? 水陸両用で探索も、防犯用のパトロールや犯人追跡もできる多目的ロボなんです。
球体は意外と万能
ボールのようでも重心があるので転がるのはタイヤ部分だけ。ノイズは低めで地面とは点で接地しているので、移動時の騒音も静かです。 どんな地形でも遠隔操作/自動運転で、時速30kmに達するまでたったの2.5秒と爆速。長距離移動も問題ありません。 内部と左右に出っ張ったパーツにはGPS、カメラ、ソナーといったセンサー類が装備され、催涙スプレー、発煙弾、ネットを発射して悪漢を捕縛することも可能。 警笛ホーンと、群衆を解散させる音響発生装置まで搭載されています。
警察が試験導入
本来は水星での探査を念頭に作られたようですが、浙江省温州市の警察が試験的に導入したとのこと。 市街をパトロールしている様子はディストピア感が漂います。 重さは125kgで最高時速は35km。こんなのに体当たりされたら、たまったモンじゃありませんね(玉だけに)。
小玉も作られた
開発者は、火災時などに使えるよう手のひらサイズの球体ロボも作ったとのこと。狭い場所の調査にはうってつけですね。 球体だと足や車輪を動かすより、本体が回転した方が省エネで移動できるんでしょうね。
SF映画のアレみたい
映画『スター・ウォーズ』のBB-8みたいでもありますが、これをふたつ用意してバイク型にしたら、完全に映画『ダークナイト』のバットポッドです。 Source: X (1, 2), Rotunbot via Global Times, NEW ATLAS
岡本玄介