土日の天気と予想最高気温

　関東など東日本の太平洋側では週末も不安定な天気が続きそうだ。特にあす28日(土)にかけては沿岸部を中心に大雨になるおそれがある。一方、西日本は土日も30℃を超えの暑さが続く見通しで、熱中症対策が必須となる。さらに南の海上では2つの台風が発生する見通しで、今後の動向にも注意が必要な状況だ。

関東はぐずつく週末　沿岸部は大雨のおそれ

上：24時間降水量(27日(金)午後2時まで)／下：雨の予想(28日(土)午前9時)

　きょう27日(金)は前線や低気圧の影響で、関東南部や静岡県を中心に断続的に雨が降っている。特に活発な雨雲は海上を中心に通過している影響で伊豆諸島で雨量が多くなっており、三宅村では24時間雨量が150ミリを超えた（午後2時まで）。関東周辺はあす28日(土)も雨雲の通り道となるため、雨が続き、激しい雨や雷雨になる所もありそうだ。止んでいる時間が多い所もあるが、雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性もある。引き続き、土砂災害などに注意が必要だ。あさって29日(日)も変わりやすい空模様で、所々でにわか雨がある見込み。

西日本は真夏日の暑さ続く

上：28日(土)の天気と予想気温／下：29日(日)夕方の天気分布

　一方、その他の地域は晴れ間のでる所が多いが、あさって29日(日)は東北南部や北陸周辺でも変わりやすい空模様となりそうだ。気温はぐずつく関東以外は平年を上回る所がほとんどで、特に西日本ではこの時季らしからぬ暑さとなる見込み。土日とも30℃前後まで上がるため、9月末でも熱中症対策が必要だ。

ダブル台風発生へ　来週には列島に近づくおそれ

熱帯低気圧情報

　現在、日本の南の海上には台風の卵である熱帯低気圧が複数あり、そのうち2つが今後24時間以内に台風まで発達する見込みだ。台風は来週前半にも、それぞれ沖縄方面と本州方面へ近づくおそれがあるため、今後の動きに注意が必要だ。 （気象予報士・多胡安那）