【新NISAシミュレーション】積立投資「月3万円」を「30年間」続けたら資産はどうなる?2年ごとの結果を一覧で確認
新NISA制度の大きなポイント4つ
あらためて、新NISA制度になって魅力が高まった点は、以下の4つです。 1.「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用になる 2.年間投資上限額が増える 3.非課税保有限度額(総枠)が新設される 4.恒久化される 新しいNISAでは年間投資上限額が大幅に引き上げられるなど、これまでのNISAよりも使い勝手が良くなった印象です。 なお、これまでのNISAは2023年末で買付終了となりますが、非課税口座内にある商品については、新しい制度の非課税限度額の外枠で現行の取扱いが継続されます。
新NISAでの積立投資を「月3万円・30年間」でシミュレーション
「NISAの何がいいの?」「普通の貯金でもいいのでは?」と疑問の方もいるでしょう。 たとえば、新NISAの積立投資では、少額からの長期・積立・分散投資ができます。 積立投資は毎月一定額を積み立てていく運用ですが、今回は「月3万円・年率3%」で運用できた場合について、30年間運用した場合をシミュレーションします。 ●積立投資「月3万円・年率3%・30年間」の運用成果 元本・運用収益:総額 ・開始:0円 ・2年目:72万円・2万1085円:74万1085円 ・4年目:144万円・8万7936円:152万7936円 ・6年目:216万円・20万3382円:236万3382円 ・8年目:288万円・37万422円:325万422円 ・10年目:360万円・59万2243円:419万2243円 ・12年目:432万円・87万2228円:519万2228円 ・14年目:504万円・121万3969円:625万3969円 ・16年目:576万円・162万1280円:738万1280円 ・18年目:648万円・209万8210円:857万8210円 ・20年目:720万円・264万9060円:984万9060円 ・22年目:792万円・327万8393円:1119万8393円 ・24年目:864万円・399万1058円:1263万1058円 ・26年目:936万円・479万2199円:1415万2199円 ・28年目:1008万円・568万7281円:1576万7281円 ・30年目:1080万円・668万2107円:1748万2107円 ●運用結果をグラフでも確認 出所:LIMO編集部作成 20年間積み立てた場合、元本720万円に対して利益は264万9060円。総額は984万9060円です。 さらに30年間積み立てると、元本1080万円に利益668万2107円で、総額は1748万2107円という結果になりました。 預貯金の場合、元本は確保されますが、インフレが進むとその価値が下がるリスクがあります。たとえば、現在の100万円が将来の100万円と同じ価値を持つとは限りません。 また、預貯金の金利にも課税されるため、実際の手取りはさらに減少します。 NISAを利用すると、運用した利益に対して税金がかからず、全額を受け取ることができます。これは大きなメリットであり、長期的な資産形成に有利となってきます。 一方で、運用にはリスクが伴います。市場の変動により、元本割れの可能性もあります。どの程度の利益が得られるかは、実際に運用してみないとわかりません。 預貯金と投資の両方にはそれぞれメリットとデメリットがあり、資産を分散してリスクを補い合うことが理想的かもしれませんね。