免許返納などで移動手段が乏しくなった高齢者の外出を支援する取り組み開始 静岡・沼津市
運転免許を返納するなど、移動手段が乏しくなった高齢者の外出を支援する取り組みが沼津市で始まっています。 沼津市中心部から車でおよそ15分の赤坂地区。10人乗りのバンに乗り込むのはこの地区に住むお年寄りです。免許返納などで外出の機会が減り、家に引きこもりがちになる高齢者特有の課題を解消するために、地元自治会が中心となって、11月からバンを巡回させる外出支援の実証実験を始めました。 ●愛鷹地区社会福祉協議会 高村光企画委員長: 「閉じこもりという感じになると足腰も衰えてしまったり、気持ちの上でも前向きにならないということもあって気持ちとか体の面をケアしていく部分は非常に大事」 281世帯の内およそ25%が75歳以上という赤坂地区。外出の壁になっている要因は他にもー。 ●難波亮太記者: 「あたりは坂が多く少しの移動でも車は欠かせません」 最寄りのバス停までも高齢者の足で徒歩10分ほどかかるといいます。バンはデイサービスの送迎車を利用。12月18日まで、毎週水曜日に1日4便が公会堂やららぽーと沼津など6カ所を巡回します。 ●83歳女性(運転免許証なし) 「すごい助かっています買い物行くのにららぽーとまでいつもバスで。家のそばまで運んでくれるからすごい助かっています」 住民主体のこうした実験は市内で初めてで、関係者は継続に向けて効果や課題を検証したいとしています。 ●愛鷹地区社会福祉協議会 高村光企画委員長 「高齢者の方に、安心で安全で頑張って生きていきたいなっていう思いを持ってもらえるような、そういう地域にするための一つの活動としてぜひ続けていきたい」