中国、トランプ氏と協力する用意ある-習氏がバイデン氏に伝える
サリバン氏は、中国によるとみられる米通信事業者へのハッキングについてもバイデン氏が習氏に提起したと述べたが、詳しい言及は避けた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は16日、中国政府が支援する米通信システムへのハッキングは、トランプ氏やハリス副大統領の選挙陣営を含め米国の選挙候補者や側近の通話記録ややり取りを盗もうとする一環で、TモバイルUSも対象になっていると報じた。中国は米国の政治に対する干渉疑惑を一切否定している。
習氏は、今回の会談を「率直かつ深みがあり、建設的」と表現。米中共通の利益は縮小するどころか拡大していると指摘した上、バイデン氏に対し、「新たな冷戦」は回避すべきで、悪影響を及ぼすような行動を米国は自制する必要があると語った。
習氏は南シナ海を巡る介入の回避を米国に求め、台湾の頼清徳総統の「分離主義的な性質を認識」すべきだと主張。台湾を自国領土の一部と見なす中国は、必要なら武力行使も辞さないとしている。
習氏はまた、2026年のAPEC首脳会議を中国で開くと発表。これはトランプ氏が大統領として再びが訪中する可能性があることを示唆している。習氏は「安定し、健全で、持続可能な米中関係を築くという中国の目標は変わらない」と述べた。
原題:Xi Says China Is Ready to Work With Trump to Boost Relations (2)、Xi Says China Is Ready to Work With Trump to Boost Relations (3)、Biden, Xi Agree They Won’t Give AI Control Over Nuclear Weapons(抜粋)
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Jenny Leonard