堂安、南野に聞いた久保建英代表デビューへの期待と刺激
日本代表のなかで新たな化学反応が起こる。触媒となるのは森保一監督の決断だ。エルサルバドル代表とひとめぼれスタジアム宮城で対峙する、9日のキリンチャレンジカップへ向けた公式会見。18歳の久保建英(FC東京)がデビューする可能性を問われた指揮官は、間髪入れずに「あります」と明言した。 「ベンチ入りのメンバーには確実に入ると思う。その後は流れを見て決めたいが、これまでの練習を見る限りは調子もいいし、このグループのなかに入っても間違いなく力を発揮できることを示している。試合のなかで何が起こるかはわからないので一概には言えませんが、プレーする機会もあるかと思います」 ポーランドの地でFIFA・U-20ワールドカップを戦ったU-20日本代表と、フランスで開催中のトゥーロン国際大会に臨んでいるU-22日本代表を飛び越える形で、久保が大抜擢された今回のキリンチャレンジカップ。5日のトリニダード・トバゴ代表戦でベンチ入りする23人から外れ、豊田スタジアムのスタンドで戦況を見つめた逸材が、いよいよフル代表のピッチに立つ。 トリニダード・トバゴ戦で通算15試合目にして初めて採用した3バックを、森保監督はエルサルバドル戦でも継続する方針を8日の公式会見の場で明かした。システムは引き続き[3-4-2-1]となり、久保がプレーする場所は1トップの背後に左右対で並ぶ、シャドーと呼ばれるポジションの一角となる。 FC東京では[4-4-2]の右サイドハーフを主戦場としながら、状況に応じて2トップの背後に生まれるスペースへ顔を出し、高度なテクニックと幅広い視野、正確なシュート力を駆使してゴールシーンに絡んできた。FC東京とは異なるシステムを苦にしないどころか、久保はむしろ歓迎していた。 「一人でグイグイいくというよりは、どちらかと言うとすぐ近くに仲間というか味方のシャドーの選手がいるので、連携とかが大事になってくるのかなと想像しています。その上でシャドーにいる選手は非常にボールタッチが上手く、判断も変えられる選手なので、非常にやりやすいと思っています」