ひろゆき「究極、食べていければ働かなくてもいい」…若者に伝えたい「10年後に成功する人がやっていること」
「ライフワーク」と「ライスワーク」を分ける
そして、仕事に「やりがい」を求める学生さんも多いようです。でも、やりがいのある仕事で稼げるかどうかはわかりません。むしろ経営者の「やりがい搾取」に遭う可能性もあります。僕が伝えたいのは、人生をかけて成し遂げたい「ライフワーク」と、食べていくためにしないといけない「ライスワーク」を混同しないことです。 好きなことを仕事にして成功する人、仕事で成し遂げるためにつらい生活を覚悟できる人は、ほんの一握りなんですよね。みんなが憧れる仕事はやりたがる人が多いので、給料は下がるし、やりがい搾取の対象になる。例えば「テレビ業界で働きたい」と思っても、ADはめちゃくちゃ低い時給で大変な仕事をさせられるわけですよね。だから仕事は「ライスワーク」と割り切って、効率的に稼げそうな仕事を見つけて働くほうが、無難に幸せな暮らしを送れると思います。 ブランドイメージや人気で選んだ仕事が、今後どうなっているかはわからない。AIの普及で自分の仕事が奪われるかもしれない。でも僕は若い人の不安を煽りたいわけではないんです。将来が不安な人は、まず「5年、10年先の自分のこと」を考えてみるといいと思います。 たとえば自分が今手取りで月収が18万円くらいだったとして、自分より5個くらい上の先輩がどれくらい稼いでいるのかを調べてみます。その人が手取りで30万円をもらっているなら、自分も5年頑張ればそこに到達できる、と考えたら、そこに残るのも選択肢ですし、その見込みがなければとっとと逃げてもいいんです。 これからの時代、選択肢をたくさん持っておくことが重要になると思います。日本を出る、資格を増やすといった能動的な選択肢の増やし方だけではなくて、実家に戻る、生活保護を受けるといった自分の現状を受け入れるのも大事で、生きていく上での不安はだいぶ減るはずなんですよね。 そして、それを自分で選んだことが大切です。自分で何かを決めたという感覚を持てると、不思議と人は頑張れるものです。自分で選択する力を養うことが、これからの「最強の働き方」に必要だと思います。 ちなみに僕はいつも、「本当に困ったら生活保護を受ければいい」という話をしています。究極、食べていけるのであれば働かなくてもいいわけで、それがセーフティネットとしてある以上は、生活保護を受けても「社会の裏切り者」にはならないはずですから。別に後ろめたいことではありません。