フェラーリのV12 FRフラッグシップが最注目!「550バルケッタ」「スーパーアメリカ」「575M」のうち、約1億円で落札された跳ね馬は?
フェラーリ「550バルケッタ ピニンファリーナ」
限定生産数はわずかに448台。そのうち127台は、今回RMサザビーズのモントレー・オークションに出品されたアメリカ仕様で、ハワイ、カリフォルニア、フロリダ、フィラデルフィアなどのオーナーに所有されたものの、走行距離はトータルで新車から5490kmを走行したのみ。 コンディションはまさにミントに近い1台だ。2024年7月にはフェラーリのディーラーで主要サービスも受けている。エスティメート(推定予想価格)は、40万ドル~50万ドル(邦貨換算約5920万円~7400万円)とした。実際の落札価格は54万4000ドル(邦貨換算約7957万円)これはRMサザビーズが事前に予想した落札価格を大きく超えるものだった。
フェラーリ「575M マラネロ」
550マラネロは2003年にビッグマイナーチェンジを受け、「575M マラネロ」へと進化する。今回のモントレー・オークションでは、この575M マラネロの出品もあったが、やはりこのモデルの最大の話題は、さらなるパフォーマンスを得るために、フロントのV型12気筒エンジンを、それまでの5Lから5.7Lに拡大し、550比で15psのエクストラを得た515ps仕様のパワーユニットを得たことだろう。 同時にトランスミッションでは従来の6速MTと2ペダルの6速セミATが設定されるようになったが、後者はロード用の12気筒モデルとしては初の試みだった。だが最近では3ペダルの6速MT仕様に人気が集まる傾向が強いようだが、実際に2056台がフェラーリで生産された575M マラネロの6速MT仕様はわずかに246台しかないというのが定説になっている。 今回の出品車はまさにこの246台のうちの1台だ。走行距離は1万5840kmと2003年という年式を考えれば少なく、ロッソ・コルサのクラシックな色合いと、美しいクリーム色のレザーインテリアは、現在でもじつに美しくラグジュアリーな雰囲気を醸し出している。 また保管されているウインドウステッカーの控えには、インテリアカーボントリム、デイトナ・スタイルのシート、フィオラノハンドリングパッケージ、スクーデリアシールド、レザー張りリアシェルフ、サブウーファー付きハイファイサウンドシステム、赤のステッチなど、数々の魅力的なオプションが記載され、それらはもちろん新車時のまま装備されている。 6速MT仕様という希少性も話題だったこの575M マラネロ。エスティメート(推定落札価格)は、35万ドル~40万ドル(邦貨換算約5180万円~5920万円)を掲げていたが、その落札価格は29万6500ドル(邦貨換算約4337万円)と、わずかにRMサザビーズの予想落札価格には届かなかった。しかしながら575M マラネロも、これからクラシケとしての公認が得られる年式となり、その値上がりも十分に予想できるところ。今後の動きには注意したいところだ。
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