【外装に3種の合金を採用!?】G-SHOCKのフルメタル仕様はここまで進化した!
G-SHOCKのハイエンドラインMR-Gに新しく加わったのが、釘などを使わずに木の組み合わせだけで建てる日本の伝統建築工法“木組”にインスパイアされたモデルだ。G-SHOCKが伝統的に継承してきた八角形デザインを、さらに有機的にするために採用された木組の手法は、新作MR-Gに新たな魅力を加味することに貢献した。多パーツ構成によって、いままでは研磨が難しかった箇所も丁寧に仕上げられているのだ。 【画像】着用カットやディテールを見る
G-SHOCK(ジーショック) MR-G MRG-B2100
外装はコバリオンなど硬度の高い合金を採用しているが、特にケースサイドのプッシュボタン周辺もしっかりザラツ研磨が施されている点は素晴らしい。 それだけ硬度の高い素材を採用しつつ耐衝撃に優れているのも、多パーツ化したトップベゼルとケースの間に緩衝体を組み込んだ設計が功を奏している。リューズも2重構造になっていて、ロック時に刻印が水平をキープし、かつ間に緩衝体を組み込むことで内部に衝撃を与えないようにするなど、徹底した耐衝撃構造を採用している点は、MR-Gならではのこだわりと言えるだろう。 「従来製品のベゼルは一体成形のワンピース構造なのに対して、本作では27個のパーツを組み合わせた複雑な構造になっています。これによっていままでよりも凹凸を生かしたデザインが可能になり、凹凸があっても細部まで研磨できるようになりました。また文字盤の下にソーラー充電用のセルがあり、そこに太陽光を届かせなければなりません。これも木組のデザインを採用することで、うまく光の抜け道を作ることができました」(カシオ計算機 商品企画室/石坂真吾さん) こうしてできたデザインの美しい仕上げを長く維持できるように、使用する素材もこだわりをもって選定された。外装に使われた金属素材は3種類のハイブリッドで、トップベゼルにコバリオン(新種のコバルトクロム合金)、ケースに64チタン(純チタンより強度が高い)、ブレスレットにはDAT55Gという別のチタン合金を採用している。