2026年までに30車種導入!? 日産「来年からの新車ラッシュ」で挽回なるか
【写真】日本とアメリカの日産車ラインナップを見る(30枚以上) それには、複数の理由が絡み合っている。しかし、確実に言えるのは「製品の魅力が低かった」という理由が含まれていることだ。 製品の魅力が十分にあれば、値引き(販売費用)を減らすことができる。しかし、今年の日産は、そうではなかったのだ。 ■新鮮な新型車がない! そこで今、日産がアメリカで販売している車種を眺めてみたい。ざっとリストにすると以下のようになる。
■セダン/コンパクト アルティマ、リーフ、マキシマ、セントラ、ヴァーサ ■SUV/ピックアップトラック アリア、アルマダ、フロンティア、キックス、ムラーノ、パスファインダー、ローグ、タイタン ■スポーツ GT-R、フェアレディZ モデル数でいえば、全部で15。アメリカで人気の高いSUV/ピックアップトラックは、大小さまざま8モデルあり、数としては十分だろう。 しかし、より詳しく調べてみると、驚くことがわかる。販売の主力となるべくモデルが、どれもこれも古いのだ。
中型セダンの「アルティマ」のフルモデルチェンジは2018年、大型セダンの「マキシマ」は2015年。中型SUVの「ローグ」は2020年だし、中型ピックアップの「フロンティア」と3列シートSUVの「パスファインダー」は、2021年となる。 本来なら稼ぎ頭となる車種が、軒並み古いのだ。もちろん、その不利を日産は承知していて、2024年春には新型「キックス」を投入しているし、今後、「ムラーノ」と「アルマダ」も続く予定だ。そういう意味で、2024年の日産は、ちょうどラインナップの刷新の端境期を迎えていたと言えよう。
キックスはいち早く投入されたとはいえ、コンパクトSUVであり、アメリカ市場では小さすぎる。 今年の穴を埋めるほどの存在感は、発揮できなかった。ムラーノとアルマダの投入が、もう少し早かったのならば、話が変わっていたかもしれない。 また、日本で日産といえば「e-POWER」と呼ぶハイブリッドが人気を集めているが、アメリカでは展開していない。日本ではハイブリッド版しか販売されていない「エクストレイル」に対して、兄弟車のローグは純エンジン車のみとなる。