津波被害乗り越え…海開き! 資材流された「海の家」 一部が営業スタート 避難階段も設置 いつもの「信州の海」へ
そして迎えた13日の海開き。薄曇りでしたが、陽ざしもあり、まずまずの初日でした。 松本市から: 「海開きに合わせて、海で遊ぶことができて良かった。一生懸命、復興作業をされていて、少しでも海に来て、私たちも貢献できたら」
この日に合わせて市が設置したものがあります。津波対策の避難階段です。海岸に2カ所、設けました。 上越市観光振興課・小関政明さん: 「エリア全体が広く、端にしか避難路がないと全体をカバーできないということで、2カ所設置することで避難経路も短縮でき、すぐに上の道路へ逃げられるので、われわれとしても安心な海を提供するという面で、すごくほっとしている」
初日に営業が間に合った海の家は2軒。 こちらは「海の家すず風」です。 松本市から: 「快適だったと思います、おいしくご飯もいただいて」 群馬県から: 「うれしいですね。ここがないと群馬、海なし県ですから、ここをベースにしているので、ここがないとだめなので」
こちらは「浜茶屋むつみ」。オーナーは飯山市で建設会社を経営する宮嶋辰男さん(72)です。25年、夏の間は家族で海の家も営んできました。 浜茶屋むつみ・宮嶋辰男さん: 「なんとか100%ではないけど、お客さん入れられるまできたから、ほっとしている」 津波で多くの資材が流されたため、新たに調達、以前より2メートルほど標高が高い民有地に場所を移して「海の家」を建てました。
最初の客は上田市から来た親子。毎年「浜茶屋むつみ」を利用しています。 浜茶屋むつみのスタッフ: 「細く切るのがうちの売りなんですよ。これ好評なんですよ」 泳いだ後は、店で一番人気のイカヤキを注文。 娘(7)・上田市から: 「おいしい。(海の好きなところは?)貝がいっぱい落ちてる」 母(40代)・上田市から: 「(津波が来た時は)とても心配した。また夏行きたいと思っていたので、かなって良かった」