柔道女子金メダルの出口クリスタ選手、試合後のひぼう中傷に抗議するメッセージ投稿
パリオリンピックの柔道女子57キロ級で金メダルを獲得した、日本出身のカナダ代表選手が、試合後にSNSでひぼう中傷を受けたとして、抗議するメッセージを自身のSNSに投稿しました。 メッセージを投稿したのは、先月30日にパリオリンピック柔道女子57キロ級でカナダ代表として出場した出口クリスタ選手です。 長野県出身で、カナダ人の父を持つ出口選手は、決勝で、同じく日本で生まれ育った韓国代表のホ・ミミ選手を破り、金メダルを獲得しました。 決勝は延長戦に入る激戦でしたが、ホ選手が技をかけるふりをしたとして、反則負けする形で決着していました。 この試合に対し、SNS上では出口選手が、戦い方が消極的だったとして、「じっとしていれば金メダルか」「立って審判を見ているだけで優勝か」などの批判が、相次いで投稿されていました。 これを受け、出口選手は1日、SNS上に日本語と英語でメッセージを投稿しました。ひぼう中傷について、「コメント欄を見ていて悲しくなる」と記した上で、「他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいんじゃないでしょうか」と抗議しました。 パリオリンピックを巡っては、選手を中傷する投稿が問題化していて、日本選手団が法的措置の検討を示唆しているほか、IOC(=国際オリンピック委員会)が今回のパリ大会から初めて、AIを使って35以上の言語でSNSの監視システムを導入するなど異例の事態となっています。