【スキンケアの正しい順番】基本のスキンケアの順番と目的をおさらい!
化粧水に乳液、シートマスクに美白美容液、さらにシワ改善美容液etc.、年々増えていくスキンケアコスメたち。アレもコレも使いたいけれど、どの順番で組み合わせればいいのか迷ってしまう。そんな人のために、コスメの開発を手がけた経歴を持つビューティサイエンティストの岡部美代治さんが、最新版・スキンケアの順番を指南。より効かせるお手入れのコツをアドバイスしてもらいました。使用順に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。 【写真】スキンケアの順番をイラストで解説
教えてくれたのは……
ビューティサイエンティスト 岡部美代治さん 国内有名化粧品メーカーの商品開発やマーケティングなどを担当し、数多くのヒット商品を手がける。独立後は、美容コンサルタントとして活躍。講演やセミナーで登壇したり、雑誌の誌面でスキンケアのテクニックやトレンド、成分解説などを行う。
基本のスキンケアの順番と目的
ライン使いにオプションを加えたいときや、ラインではなくそれぞれ違うブランドのコスメを使う場合の、基本ステップとその目的はこちら! 1. クレンジング メイクや毛穴に詰まった角栓など主に油溶性の汚れをオフする。オイル、ジェル、ミルク、クリームなどさまざまな剤形がある。一般的に、油分が多いほど洗浄力が高いとされる。 2. 洗顔 クレンジングで残った油汚れ、余分な皮脂や不要な角質、ホコリなどを取り除く。泡のまま出てくるポンプ式、泡立ての必要があるフォームタイプ、古い角質を除去する効果の高い酵素が入ったパウダータイプなどがある。 3. 化粧水 角層に水分を与えるためのアイテム。健康な肌には、角層細胞の相手に適度な水分が留まっている。その状態に近づけるために必要。成分の中に占める水分の割合は、7~9割くらいが多い。 4. 美容液 高保湿成分や美白成分、抗酸化成分など目的ごとに成分を高配合し、悩みに特化した機能を持つコスメの総称。乳液とどちらが先か迷いがちだが、水分の多いアイテムを先に、油分の多いアイテムを後に使うのが基本なので、化粧水の次に使うよう推奨されていることが多い。一般に“オイル美容液”は、配合成分における油分の割合が高め。そのため、肌に水分を留める効果も期待できる。“導入美容液”、“ブースター”と称している場合は、洗顔後すぐの肌に使う。あとから使う化粧水や美容液の浸透をサポートする働きを持つものが多い。 5. 乳液 水分と油分を両方適度に含み、ミルク状の保湿コスメ。乾燥した角層を水分と油分でほぐしたうえで、肌に油分の膜を残して水分蒸散を防ぐエモリエント効果も持つ。紫外線防御機能を付加して、朝メイクの前に使うUVカット乳液も人気。 洗顔のあとに使って、化粧水が角層に浸透するのを助ける乳液をリリースするメーカーもある。 6. クリーム 角層表面に油膜をつくり、水分が蒸散するのを防ぐエモリエントアイテム。乳液よりも油分の割合が多く、より固めのテクスチャーであるケースが多い。油分の割合が高いので、コラーゲンやレチノールなど油性の成分を多く配合できる。 7. マスク 密閉効果を利用し、角層により多くの美容成分を届けるアイテム。シートタイプ、クリームタイプなどがある。目的は、配合された機能成分によって異なる。化粧水後や美容液後に使用すると思いがちだが、そのあとどんなアイテムを使うかによって処方設計されているので、使う順番はメーカーの指示に従うのがベスト。 【オプションコスメは目的で使用タイミングを見極めて】 ブースター的な役割のものは、その目的に合わせて導入化粧水なら化粧水の前、導入美容液なら美容液の直前に使用を。またシートマスクも化粧水タイプのものなら洗顔後、クリームタイプタイプなら乳液の後など、得られる効果によってアレンジを。 イラスト/二階堂ちはる 構成・文/風間裕美子 企画/有住美慧(MAQUIA)