“神童”ヴィトール・ロッキに今夏サウジ移籍の可能性…バルサも売却に前向きか
バルセロナに所属するブラジル代表FWヴィトール・ロッキにサウジアラビア移籍の可能性が浮上しているようだ。25日、スペイン紙『アス』が伝えている。 現在19歳のロッキはセンターフォワード(CF)を主戦場とするプレーヤー。母国の名門クルゼイロの下部組織で育ち、2021年に16歳の若さでトップチームデビューを飾った。2022年4月からはアトレチコ・パラナエンセに活躍の場を移すと、約1年半の間に公式戦81試合に出場し28ゴール11アシストを記録。昨年夏にバルセロナへの完全移籍が発表され、今年1月に当初の予定を半年前倒し正式加入に至った。 しかし、サッカー王国の“新たな神童”とも謳われる逸材は、新天地で主力に定着することができず。2023-24シーズンは公式戦16試合に出場し2ゴールをマークしたものの、先発起用はわずか2試合のみ。通算出場時間も353分間に留まった。 バルセロナで難しい時間を過ごしているロッキだが、今夏にサウジアラビアへ新天地を求める可能性があるという。報道によると、ネイマールやマルコム、レナン・ロディら同郷の選手たちも所属するアル・ヒラルがロッキの獲得に興味を示しているとのこと。リーグ連覇を狙う同クラブは、ライバルであるアル・イテハドがフランス代表MFフセム・アワールや同FWムサ・ディアビを獲得したことを受けて、今夏の移籍市場での戦力拡充を希望。バルセロナで存在感を発揮できずにいるロッキにオファーを提示する可能性があるようだ。 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、バルセロナはファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の観点を考慮し、ロッキの売却を前向きに検討しているとのこと。注目が集まる今夏の去就については、選手側の判断が鍵を握ることになると指摘している。 大きな期待とともにバルセロナやって来たロッキだが、わずか半年足らずで退団することになってしまうのだろうか。各クラブの今後の動向に注目が集まる。
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