【解説】株価“史上最大の下げ幅”…大きな2つの要因 下落いつまで? 経済への影響は
■株取引…やっていない人にも影響が?
鈴江キャスター 「パニック安なのではないかという分析がありますが、下げ幅が1987年のブラックマンデーの時を超えたということですが、その当時と今、日本社会、そして世界を含めて違いますけれども、どんな影響があって、今回も同じようなことが起きるのか、このあたりが気になるのですが」 渡邊記者 「実はブラックマンデーの時、私はまだ生まれていなかったものですから、当時を知る人に取材すると、日本では、当時は数字の下落幅ほどの実際の影響はなかったと。というのも、当時はバブル経済でしたから、半年ほどで落ちた分は回復したと。一方で日本では、当時は今の新NISAのように株式投資を一般の人が広くするという文化がまだありませんでしたから、必ずしも当時と比較できるものではないというふうに思います」 鈴江キャスター 「今の話にもありましたけれども、株取引をやっている人への影響は想像がつきますが、やっていない人にも今回、影響は考えられるんでしょうか?」 渡邊記者 「市場関係者に取材すると、やはり株価が大きく下がっていくと、景気が悪くなるのではないかという見方が広がります。それが経済にとって今後のリスクになるのではないかということでした」 鈴江キャスター 「なるほど」 渡邊記者 「ここで株価が下げ止まるのか、5日時点ではまだ見通せませんが、日本経済全体でみると、今好調な賃上げを背景にデフレから完全に脱却できるのかの正念場にいますので、株安の影響が経済全体にどう影響するかというのが1つのポイントになってきます」
■下げ止まりのタイミングは
鈴江キャスター 「その今後ですが、株価の下落はいつまで続くと考えられるんでしょうか?」 渡邊記者 「市場関係者に5日に聞くと、誰に聞いても『今日のところは、どこまで下がるか分からない』と。市場がまずは落ち着くまで待つしかないというふうに話しています。ただ、下げがあまりにも早すぎて大きすぎると。あとアメリカの影響というのが相当大きいので、『日本経済の実態からみると、株価下げすぎじゃないか』という指摘もありました。ある市場関係者は、『近いうちには下げ止まって、ひとまず株価が反発する局面を迎えるとは思うけれども、今週の前半くらいはまだ乱高下で落ち着かない状況が続くだろう』というふうに話していました」