交流の場として活用を 阿南高校で同窓会室お披露目【長野県阿南町】
長野県阿南町の県立阿南高校で26日、空き教室を整備して設けた「同窓会室」(仮称)がお披露目された。同校の同窓会が約350万円を支出して改装。生徒数の減少により存続が危ぶまれる中、関係者らは生徒と卒業生、地域住民が集う場所として利用されるよう願った。 同窓会室は、同窓会の50周年事業の余剰金を活用してエアコンやホワイトボード、椅子、机などを設置し、壁や床を修繕した。学校側が管理し、学年集会用の教室、同窓会活動の拠点として利用していく。 この日は改装の完了を記念したオープニングセレモニーが開かれ、同窓会員や阿南高校協力会、学校関係者ら約30人が出席。牧内千明校長は同窓会の支援に感謝し、「地域で輝く高校にしていくために努力していく」と述べた。 同窓会は、全国で活躍する卒業生の講演会など、催しの開催を構想。卒業生と地域住民が気軽に立ち寄り、生徒と交流する場として利用されることを期待している。宮島喜文会長は「皆さんの知恵を借り、どう活用していくかを考えていきたい」と話した。