1回目の計量で1キロ体重超過したジョンリール・カシメロ

プロボクシング興行「TREASURE BOXING PROMOTION7」（13日、横浜武道館）の前日計量が12日、東京・渋谷区のTHE FACE DAIKANYAMAで行われた。メインイベントのスーパーバンタム級10回戦は元世界3階級制覇王者で、現WBO世界同級6位のジョンリール・カシメロ（35）＝フィリピン＝がリミットより600グラム重い55・9キロで計量失格となった。1回目の計量で1キロオーバーの56・3キロ。2回目の計量でも400グラムしか体重を落とせなかった。 【写真】来日したジョンリール・カシメロと兄のジェーソン・カシメロ・トレーナー。井上尚弥への挑戦を改めて熱望している WBO世界バンタム級8位のサウル・サンチェス（27）＝米国＝は55・2キロで1回でパス。試合は13日の午前10時45分に試合会場でカシメロのみ行われる当日計量で、両陣営が合意した128ポンド（約58・0キロ）をクリアすれば実施される。 カシメロは開始予定時刻の午前10時半に遅刻し、同10時40分に会場入り。同10時42分から前日計量が始まった。さらにパスポートを車に忘れ、駐車場に取りに戻って進行を遅らせた。慎重に体重計に乗ったが1キロオーバー。2時間の猶予が与えられ、うつむき加減で会場を後にして減量に向かった。約2時間後の午後1時に2回目の計量に臨んだがクリアできずにギブアップした。 冷静さを保っていたサンチェスは「体重管理がプロフェッショナルではない」とあきれ気味。サンチェス陣営はいらだちを隠しきれない様子だった。 カシメロは4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥（31）＝大橋＝との対戦を熱望し、「勝ったら井上尚弥といつか闘う可能性がある。今回の試合で必ず勝つ。前回の井上尚弥の試合のように眠たくなるような試合はしない」などと話していた。 興行は動画配信サービスのU－NEXTで午後0時45分から独占生配信される。プロ戦績はカシメロが38戦33勝（22KO）4敗1分け、サンチェスが24戦21勝（12KO）3敗。（尾﨑陽介）