「企業文化が違い合わない」などの声も…ホンダと日産が経営統合で協議、2つのブランドはどうなる?【Nスタ解説】
■日産と組むホンダのメリットは ホラン千秋キャスター: 意思決定権やブランドについては、これからなのか、それとも何となく見通しは立っているのでしょうか。 TBS報道局 経済部 梅田翔太郎記者: 意思決定権は、これから決まっていくと思います。 持ち株会社のところで、会社の方向性や戦略を決めていくことになりますが、ホンダと日産がどれくらいの割合で株式を持つかで決まってきます。 井上貴博キャスター: 今回は外資による買収を避けるために、日本勢同士の資本提携を急いだという側面があると思いますが、結果的にホンダが日産を救った形とも言えると思います。 ただ、そんな日産と組むホンダのメリットは何でしょうか。 TBS報道局 経済部 梅田記者: 自動車は開発にすごくお金がかかります。今までガソリン車が主体でしたが、これからはEV=電気自動車や自動運転も普及してきます。 その開発投資はお金がかかるので、日産とホンダが一緒にやることによって、かかるコストを抑制するメリットがあります。 萩谷麻衣子 弁護士: 今回の統合の発表があった時に、ホンダの株は下がり、日産の株はストップ高になっていました。 ホンダが日産を救済する形ということですが、ホンダとしては日産を統合することに不安はあるというような見方がされているのではないかと思います。 しかし、ホンダにしても、規模が大きくなれば世界でシェアを狙っていける。また、日産が大株主である三菱を含めれば、商品の補完をすることはできると思うので、双方にメリットがあるのかなと見ています。 TBS報道局 経済部 梅田記者: お客さんにとってもメリットがあると思います。開発費が下げられれば車の販売価格は下がってきますし、両社の持っている技術を組み合わせていけば、よりよい車ができると思います。 ■「現場主義」のホンダ・「効率重視」の日産 相性は 熊崎キャスター: 両社の相性はどうなのでしょうか。 関係者は、「このスピード感には驚きを隠せない」「企業文化が違い、合わない」などの声もあります。 ホンダは「現場主義」で、初代の本田宗一郎社長はエンジニアです。日産は「効率重視」で、ルノーとの提携、“外資系企業”の社風です。 この両社が果たして合うのか、心配している人も多くいるという現状です。