2025年度派遣UWC奨学生を募集…世界18か国で受入れ
ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会は、2025年度派遣UWC奨学生の募集要項をWebサイトに掲載した。派遣時点で高校2年生(出願時高校1年生)を対象に、2025年8月下旬より約2年間、世界18か国・地域にあるUWC校で奨学生を受け入れる。応募締切12月6日。 【画像】UWC日本協会 派遣奨学生選考スケジュール
ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)は、世界各国から選抜された高校生を受け入れ、教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成することを目的とした国際的な民間教育機関。世界各国の国内委員会が選抜・派遣した生徒を、イギリス・カナダ・シンガポールなど、世界18か国・地域にあるUWC校(カレッジ)で2年間受け入れる。
日本からの生徒は、派遣時点で高校2年生(出願時高校1年生)が対象。派遣された生徒は約2年間、世界各国から集まった生徒と共に、国際バカロレアのおもにディプロマ課程のカリキュラムに沿った教育を受けられる。
授業料・食費・寮費などの全額または一部は、奨学金として支給。奨学金には、日本協会からの奨学金(原資は日本企業53社などが拠出する会費と寄付金)や、各カレッジからの奨学金(カレッジ奨学金)など、派遣枠ごとに4種類の奨学金が用意されている。家庭での負担は、奨学金でまかなわれない授業料・寮費の負担金(カレッジからの派遣条件や為替の変化などによって変動)と、そのほかの経費が2年間で約120万円(派遣先や渡航ルート、家庭の方針により異なる)。
現在、2025年度派遣UWC奨学生の募集が開始されており、12月6日まで受け付けている。募集人数は14名。派遣期間は2025年8月下旬から2027年初夏の約2年間。具体的な時期は各カレッジで異なる。
希望者は、所属学校長の承諾を得た後、受験料の振込みを済ませたうえで、Webサイトの「応募登録フォーム」から申し込む。また、応募書類一式を12月6日(当日消印有効)までに、郵送にて提出する。その後、12月15日に一次選考として学力検査(国語・数学の筆記試験)を東京と大阪にて実施。合格者を対象に二次選考(面接とグループ・ディスカッション)を2月10日東京にて行う。選考合格者は派遣候補者となり、日本協会がUWC各校宛てに入学を推薦する。カレッジによる審査査定後の入学許可をもって、正式に入学が決定する。 なお、UWC最初のカレッジである、イギリスのアトランティックカレッジには、オランダのウィレム・アレクサンダー国王や、ヨルダンのラーイヤ・ビント・アル=フセイン王女、ベルギーのエリザベート王女などの王族も在学。優れた教育を行うカレッジとして知られている。