阪神・森下 鉄壁右中間コンビ 近本と球団史上初の“ダブルGG賞”狙う「プレーを見て選んで」
阪神・森下が球団史上初の“ダブルGG賞”獲得に意欲を示した。今季も近本が4年連続の受賞を果たしたゴールデングラブ賞。虎の背番号1も守備のスペシャリストを称える同賞を渇望し「僕も獲れればいい。プレーを見て選んでいただければ」と意気込んだ。 「(獲得に必要なことは)全部です。全部(の指標)が上がればいいと思っているので、下がるところが何もないようにはしたい」 今季、右翼で先発出場したレギュラーシーズン122試合で失策2。1年目の昨季は計90試合で2失策だったことを思えば、確実に上達した。今年の同賞の外野部門投票は6位だったが、こちらも昨季12位からランクアップ。勝負強さが持ち味の打撃に、鉄壁の守備が備われば、まさに鬼に金棒。その先に光り輝く勲章を見据える。 常に進化を図っている。プロで初めて侍ジャパンに選ばれた昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップの直前合宿では、自身よりひと足早くパの外野手部門でゴールデングラブ賞を受賞していた同学年の日本ハム・万波を「どういう意識でやっているのか」など質問攻め。極意の一端に触れた。その教えも胸にさらなる前進を期す。 目指すは、先輩とのコンビ受賞。前日28日には近本も改めて森下との共闘に言及し「アイツが捕りに来るときはできる限り任せた」と右中間への打球を託された。その名手の言葉に「なるべく外野手の中で連携が取れれば防げる点もあると思うので大事」と呼応。阪神外野手が同一年に2人以上、ゴールデングラブ賞獲得なら初の快挙。来季はいっそう鉄壁の右中間コンビを形成し、値千金の働きを見せる。(石崎 祥平)