Adobeの生成AI技術を先取り公開 Adobe Summit 2024「Sneaks」のマーケティングツールを一挙解説(西田宗千佳)
Adobeは春と秋に大きなイベントを開催する。秋は「Adobe MAX」。Adobeと言われて多くの人が思い出す、Photoshopなどのクリエイティブ・ツールのイベントだ。 生成AIグラビア写真集 では春は? それが「Adobe Summit」。同社のもう1つの柱である、デジタルマーケティング関係のイベントだ。今年も同社の協力で、米・ラスベガスに取材に来ている。 「Sneaks」は、Adobeが社内で開発中の新技術について「チラ見せ」するイベントだ。製品への導入時期などは公開されないが、反響によってはそのタイミングが早まったりする……かもしれないという、Adobeイベントの華でもある。Adobe Summitでも2日目夕方から「Sneaks」が開催された。 その性質上、Adobe MAX向けでは派手なビジュアルのある未来的なツールの話が多い。 一方、Adobe Summitはマーケティング・テクノロジーが主軸になるので、そこまで絵面は派手ではない。ぶっちゃけ文字ばかりなので、デモの絵面だけを見るとイマイチ目立たない。 最近はどのサービスも生成AIが主軸になっているが、Adobe Summitも同様。ちょうど1年前には、同社の生成AIである「Firefly」がローンチされた。Fireflyは年末までに65億枚以上の画像を生成しており、同社の歴史の中でももっとも素早く広がっているサービス、と言えるようだ。 Firefly登場から1年が経過し、そろそろ「生成AIを仕事に活かすにはどうしたらいいか」という話に主軸が移っている。 だから、今年のAdobe SummitのSneaksも、「プロンプトに文章を入れ、仕事を楽にしてもらう」ような技術が中心になった。 しかし、やっていることはどれも「こうやって面倒な仕事をAIが奪ってくれるのならなあ」と思わせるものばかりだ。 ここでは発表されたもののうちいくつかをご紹介しよう。
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