【独自解説】経済フォーラムにプーチン大統領の娘2人が登場!娘が医学を学んだのは父親を死なせないため?ロシアで進む特権階級の組織化 将来は北方領土が観光地に?
プーチン大統領の娘が登場したわけを中村氏は、「これまでは、権力闘争などに利用されないように隠してきたが、体力的・精神的衰えを感じて、娘を後継者にするための準備として公開したのでは」と語っています。今回のフォーラムには、ほかにもショイグ元国防相の娘やパトルシェフ大統領補佐の息子など政権幹部や富豪の子供も多数参加していたとのことです。それについて中村氏は「戦争が終わった後のロシア社会を支えていく“プーチンファミリー”のお披露目の場」だったのではないか、としています。 (中村氏) 「今回、プーチン政権を支えている人物の30~40代初めの子供ら9人が出てきて演説をしています。ウクライナの戦争はいつ終わるかわからないけれど、プーチン大統領は今年72歳でロシア人男性の平均寿命は60代後なので、体力的な衰えも出てきているということです。問題なのは3月の大統領選挙で80%の得票率を得ましたが、決して人気が高いわけではなく、ロシアの伝統の「皇帝(プーチン)が始めた戦争は皇帝(プーチン)が終わらせろ」というのもあるのです。また、事実上24年間も支配者だったので、国民の間に“うんざり感”があるのをプーチン大統領は知っています」 Q.かつて共産主義時代にあった「特権階級」の組織化がまた行われているとみることができませんか? (中村氏) 「プーチン大統領には28兆円の隠し資産があるといわれています。ロシアの国家予算が約40兆円ですから、半分以上です。そのプーチン大統領の周りに特権階級の人たちがいて、その子どもたちが今回「経済フォーラム」に出てきたということで、この戦争がどうなるか分からないけれど、次の世代をこういう人たちで支えていくと、プーチンも取り巻きも安心できるというわけです」
プーチン大統領「北方領土訪問、控える理由はない」
今回、プーチン大統領は北方領土についても言及しています。中断している北方領土問題の解決を含む平和条約交渉について「対話を継続できる条件が整っていない」が「再開を否定するつもりもない」とロシアに制裁を続ける日本側の政策変更が必要との認識を示しました。そして、北方領土への訪問について、「控える理由はないが、現時点で計画はない」としています。中村氏は「単なる脅しではなく『予告』と捉えていい。プーチン大統領は北方領土をロシア国民のための観光地にしたいと考えているのでは」と話しています。 (中村氏) 「ロシア国民が『外国に行けない』ということがある中で、北方領土というのは、海に囲まれた保養地なんです。私もビザなし渡航で行きましたが、温泉があって海産物も豊富なので、人々のガス抜きにしようということです。プーチン大統領自身が乗り込んでいって『観光開発をしよう』というメッセージを出そうということだと思います」 Q.安倍元首相時代に北方領土問題が動きそうになったのが、後退した理由は何ですか? (中村氏) 「ロシアは2014年にクリミア半島を占領しました。ロシア的にはクリミア半島を取っておいて、北方領土を返すのはおかしいとなったんです」 (「情報ライブミヤネ屋」2024年6月13日放送)
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