西武・源田壮亮(内野手)インタビュー 逆襲の獅子「ライオンズは最下位で終わるチームじゃない」
意識を変えたいフルカウント時の打撃
苦しい練習も元気を出しながら雰囲気を明るくして乗り切っている
昨季、福岡から所沢に本拠地を移転した1979年以来の最下位に沈んだ西武。42年ぶりの屈辱だったが、「こんな成績で終わるチームじゃない」と前を向くのが源田壮亮だ。キャプテン3年目の今季、南郷キャンプで静かに闘志を燃やす源田に“逆襲”への意気込みを聞いた。 取材・構成=小林光男 写真=古賀恒雄 辻発彦監督がチームを率いて6年目となる今季、例年どおり南郷キャンプでライオンズナインは汗を流している。指揮官と“同期”となる源田壮亮も明確なテーマを胸にレベルアップに励む。キャンプ中、2月16日に誕生日を迎えたが、プライベートなメモリアルは頭の中にはない。一心不乱に白球と向き合っている日々だ。 ――順調にキャンプを過ごしているようですが、3日後には誕生日を迎えますね(2月13日取材)。 源田 そうだ。いや、全然気にしていなかったですね(笑)。 ――29歳になりますが、年齢を感じることは? 源田 それはありますよ。やっぱり、1年目、2年目のときと比べると、疲労感などはちょっと違いますから。ただ、20代最後の年になりますが、20代、30代というのは気にしていないですね。 ――キャンプ直前には第一子となる長男が誕生しました。 源田 もちろん、より一層、頑張ろうという気持ちにはなっていますね。 ――キャンプはどのようなことをテーマに臨みましたか。 源田 まずはキャンプで変なケガをしないようにということですね。しっかり、1シーズン戦える準備をすることが大事ですから。 ――昨季は5月23日の日本ハム戦(メットライフ)を右太ももの張りで欠場。27日には新型コロナウイルス感染が判明し、約1カ月戦線離脱してしまいました。 源田 そうですね。やっぱり全試合出場を果たしたい気持ちは強いので、体のケアを怠らず、いいコンディションを保つところにしっかり力を入れなければいけません。ここまで5年間、プロで過ごしてきて、シーズンを戦っていると体のどのあたりが悪くなり、痛みが出てくるというのが分かってきていますから。そこを重点的に強化したり、疲労が蓄積して動きが悪くならないようにしたりする取り組みをやっていますね。 ――打撃では昨季、打率.272。5年連続打率2割7分台で終わりました。 源田 なんなんでしょう(笑)。なぜか、そうなってしまうんですよね。でも、今季は・・・
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週刊ベースボール