共働きで世帯年収「600万円」です。子どもが生まれ「6000万円でマイホーム」を考えていますが、今のままでは難しいですか? 夫婦で払えばなんとかなるでしょうか?
マイホームを購入する際は住宅ローンを組むのが一般的ですが、収入や預貯金などと照らし合わせて「自分はどのくらい借りられるのか、審査は通るのか」が気になる人も多いかもしれません。 本記事では、世帯年収600万円で子どもが生まれた家族が「6000万円くらいのマンションを購入したい」と考えていると仮定し、どの程度の年収があれば住宅ローンを組めるのか、返済額はどうなるのかなどを解説します。 ▼がんの発覚で「住宅ローン」がチャラに!? その驚きの理由を解説
住宅ローンは年収の何倍まで組める?
住宅ローンは、いくらまで借りられるのか判断する際の目安の1つに「年収倍率」があります。戸建てやマンションなどを購入するために必要な資金を世帯年収で割った数値で、年収の何倍までなら借入ができるのかを把握する指標として利用されることも少なくありません。 住宅金融支援機構が2023年に公表した「2022年度フラット35利用者調査」によると、年収倍率はマンションが7.2倍、土地付き注文住宅は7.7倍、建売住宅は6.9倍となっています。購入を希望するマイホームの種類によって変わるものの、年収の7倍程度までローンを組めることが多いと考えられます。
世帯年収600万円だといくらまで組める?
今回は、夫婦共働きで仮にそれぞれ年収300万円ずつ稼いでいるとしましょう。夫や妻単独でローンを組むと2000万円前後までなら数字上は問題ないかもしれませんが、6000万円かかる物件の審査に単独で挑むのは非常に難しいかもしれません。 マイホームを購入する際はペアローンの利用を勧められることも少なくありません。ペアローンとは夫婦や親子などがそれぞれ契約者として共同で住宅ローンを組むものです。それぞれの収入に応じて借りられるので、単独でローンを組む場合に比べて借入金額を増やせるのが大きな特徴でありメリットです。 世帯年収600万円の場合は、年収倍率7倍を限度にすると4200万円まで借りられる可能性があります。ただし6000万円には届かないため、希望するマンションを購入したい場合は収入を増やして借り入れできる金額を上げる必要があります。