大島紬の後継者育成めざし 奄美市でインターンシップ 加工など体験
鹿児島放送
奄美の伝統工芸品大島紬の後継者を育成しようと、奄美市の工房で紬の加工などを体験するインターンシップが行われています。 大島紬の生産工程を学ぶのは、全国から公募で集まった学生や社会人など6人です。伝統的工芸品の後継者を育成しようと県が行ったもので、参加者は、大島紬の複雑な生産工程の説明を受け、糸を枠に巻きつける「糸繰り」や「機織り」などを体験しました。 (参加者) 「柄が完全に決まっていてずれが許されない絣というのが何かもうすごいなっという感じで」 (参加者) 「思っていた以上に職人さん方が技術とすごい途方もない時間をかけて素晴らしいものを作ってらっしゃって、何というかすごく感動しました」 県によりますと、県産大島紬の生産額のピークは1980年のおよそ509億円で、およそ5万8000人の職人が働いていましたが、去年の生産額はおよそ6億円に減少し、職人の数も1000人ほどに落ち込み、高齢化も進んでいるということです。 (田畑絹織物 児玉 光 社長) 「もうちょっとね 若返りを図ってね 職人さんが育って、生活が安定していけば奄美も良くなるし、楽しみだなと思っています」 インターンシップは、8日までで、就職に向けた面接や工場見学、移住者との座談会が行われます。