6月男!大谷翔平、自己新8試合連続打点!日本選手最長更新 ロバーツ監督「別次元のレベルにいる」
【シカゴ(米イリノイ州)24日(日本時間25日)=山田結軌】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)はホワイトソックス戦に「1番・DH」で出場し、3打数無安打1打点、1四球。日本選手初の4試合連続本塁打とはならなかったが、九回に犠飛を放って8試合連続打点を挙げ、自身の持つ日本選手最長記録を更新した。また今季2度目の週間MVP(17~23日)を受賞し、日本勢最多の通算受賞回数を9度に更新した。 高めのボールをコンパクトにたたき、犠飛となるには十分な飛距離のフライを打ち上げた。2-0の九回1死三塁。大谷は右腕コペックのカットボールを中堅やや左に運んだ。貴重な追加点を挙げると両手をたたきながら一塁側ベンチに戻り、仲間とハイタッチを交わした。 「(大谷の)才能は言うまでもない。選球眼が良くなったので、さらに危険な打者になった。別次元のレベルにいる」 ロバーツ監督は試合前にそう絶賛した。17~23日はまさに「別次元」の活躍を見せ、6試合で打率・458、4本塁打、11打点。今季2度目の週間MVPを受賞し、昨季まで在籍したエンゼルスでの7度と合わせ、日本勢最多の通算受賞回数を9度に更新した。 新たな週の始まりに、日本選手初の4試合連続アーチが期待された。しかし、最速100マイル(約161キロ)を誇る左の剛腕クロシェットに2三振を喫した。一回は、初球に打率・136(試合前時点)と苦手とする内角高めに速球を投じられ、空振り。最後はカットボールにバットが空を切った。三回は遊ゴロ、五回は真ん中付近の直球に手が出ず、見逃し三振。対戦は少ないものの通算で5打数無安打、4三振と完璧に封じられた。 大谷に次ぎ、ともにチーム2位の18本塁打、54打点を記録しているT・ヘルナンデスが個人的な事情でドミニカ共和国に一時帰国。攻撃力ダウンを強いられ緊迫した投手戦となった中、七回に先頭打者ロハスの二塁打を起点に先制した。九回に犠飛を放った大谷の取材対応はなかったが、ロバーツ監督は「(打ち崩せなかったクロシェットが)六回途中で降板したのは大きかった。リリーフを引きずり出したことで勝ちにつなげられた」と満足そうに話した。 大谷の連続試合安打は7で止まったが、連続試合打点は継続。2戦連続無安打は今季1度だけと好調を維持している。25日(日本時間26日午前9時10分試合開始)は通算打率・167(18打数3安打、1本塁打)の右腕フレクセンと対戦予定。苦手な投手を攻略し、6月に10本目のアーチを架ける。