〔NY外為〕円、152円台後半(8日)
【ニューヨーク時事】週末8日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を眺めて円買い・ドル売りの流れにやや傾き、円相場は1ドル=152円台後半で強含んだ。午後5時現在は152円60~70銭と、前日同時刻(152円91銭~153円01銭)比31銭の円高・ドル安。 日本の加藤勝信財務相による円安けん制発言や持ち高調整などを背景に、海外市場では円買い・ドル売りが優勢となった。この流れを引き継いだニューヨーク市場も、円高・ドル安地合いで取引を開始した。 米ミシガン大学が午前発表した消費者調査によると、11月の景況感指数(暫定値)は73.0となり、前月(70.5=確報値)から上昇した。市場予想(71.0=ロイター通信調べ)も上回ったが、市場の反応は限定的だった。 午後は、新規材料難の中を米長期金利の低下を受けた円買い・ドル売り基調が継続。152円台後半を中心とした狭いレンジで推移した。米ベテランズデー(退役軍人の日、11日)に伴う3連休を前に、ポジション調整の動きも見られた。 一方、米大統領選で共和党のトランプ前大統領の返り咲きが決まったことで、金利上昇を見越したドル買いの動きもあったもようで、円の上値は限定的だった。 市場の関心は、翌週発表される10月の米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)などに向かっている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0714~0724ドル(前日午後5時は1.0798~0808ドル)、対円では同163円52~62銭(同165円12~22銭)と、1円60銭の円高・ユーロ安。