スウィング改造するなら「屋内のほうが効果は出る」とローリー・マキロイ。いったいなぜ?
10年ぶりとなるメジャー制覇(5勝目)に挑んだ今季、ローリー・マキロイは目標を達成することができなかった。2025年に向け、ひそかに彼が取り組んだこととは? ローリー・マキロイドライバー 斜め正面連続写真
欧州ツアーのビッグイベントが目白押しだった今秋、マキロイは10月から1カ月試合を休み、年間王者がかかる最終戦「DPワールドツアー選手権」に向け、集中的にスウィング改造に取り組んだ。 「スウィングのブラッシュアップが必要だと思ったからね。まだやるべきことはある。実戦で試してから前に進もうと思う」とアブダビHSBC選手権の前に、彼はこう語った。 具体的には「ダンヒル(アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権)が終わってから球の行方を見ない練習を3週間続けた」。その期間インドアのスタジオにこもり、スクリーンに向かってひたすら球を打ち込み、「スウィング中に体がどんな動きをしているか、どんなパターンで振っているのかだけに集中した」とマキロイ。 本気度は相当だったようで、「ライブカメラで撮影したスウィングの映像でクラブの動きを逐一チェック。自分が振りたいと思っている理想の形に近づけようと頑張った」と語った。 インドアでの練習にこだわったのはなぜ? 「外の練習場だと、どうしても球の行方に体が反応してしまう。動きを相殺しようと別のことをしようとしてしまうんだ」とマキロイ。一貫して理想のスウィングを貫くためには、球の行方を確かめないほうが彼にとっては得策だった。 「ようやくスウィングも固まり、最後の1週間は外で球の行方を見た。体の動きが安定したのを感じた。それだけやらないとスウィング改造はできないんだ」 メジャーを獲れないのは“メンタルの問題”といわれてきたが、NBCスポーツの解説者ブランデル・シャンブリー氏はかねて「スウィングが昔と比べ悪いからだ」と指摘していた。 勝敗を左右する場面でミスが出ないよう固めたスウィングで挑んだアブダビでは3位タイ。メジャー獲りが叶うまで試行錯誤は続きそうだ。 ※週刊ゴルフダイジェスト12月3日号「バックナイン」より一部抜粋
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