【鑑賞料が無料に】国際芸術祭「岡山芸術交流2025」は全会場を無料化。「より開かれた展覧会」を目指す
異例の「無料化」
岡山芸術交流実行委員会(会長:大森雅夫 岡山市長)は、国際現代美術展「岡山芸術交流2025」の鑑賞料を無料とすることを発表した。 「岡山芸術交流2025」の会期は2025年9月26日~11月24日。岡山市中心部の岡山城・岡山後楽園周辺エリアで開催する、3年1度の国際芸術祭であり、25年が4回目となる。 同芸術祭は「誰もが街歩きとともに楽しめる、より開かれた展覧会」を目指していたところ、アーティスティック・ディレクターのフィリップ・パレーノによる「屋外の都市空間を多く活用し、岡山の街自体が作品になる」という構想をきっかけに発想の転換を行い、これまで無料だった屋外展示に揃え、原則有料だった屋内展示も含め、すべての会場で鑑賞料を無料とすることに決めたという。鑑賞料を無料とするのは今回が初となる。 実行委員会は「このような試みを通じ、”地域の人々を含む、より多く幅広い人々にこの地域に根付いた国際現代美術展に参加してもらうこと” ”これからのAI共存時代を担う多くの子どもに、世界的な現代アート作品などを生で体験する貴重な機会を提供すること” という今回の岡山芸術交流2025が重点的に取り組むビジョンを形にしていきます」としている。 国際芸術祭の鑑賞料が無料というのは国内でも異例の試みと言えるだろう。
Art Beat News